最高に幸せな人に共通する11の習慣

幸せとは人工的なもので、自身で作り出そうとそうでなかろうとその人次第だ。

誰しも常に何かを追い求めている。昇進や新しい車だったり、特別な誰かだったり。そうして多くの人が「◯◯さえ手に入れれば、私はきっと幸せになる」という考えにたどり着く。

そういった大きなイベントで確かに最初は幸せになるが、その幸せは長く続かないことを調査は示している。ノースウエスタン大学の研究では、一般の人と1年前に多額の宝くじを当てた人の幸せレベルを測定した。研究チームが驚いたのは、両グループが幸せを感じる率は実質的には変わらないということだった。

「大きな出来事が幸せや不幸を決める」という誤解は非常に一般的で、心理学者がインパクトバイアスと名づけるほどだ。しかし実際のところ、イベントに起因する幸せはつかの間の幸せなのだ。

幸せとは人工的なもので、自身で作り出そうとそうでなかろうとその人次第だ。長く続く幸せは、習慣によって得られる。最高に幸せな人というのは、幸せをキープする習慣に日々磨きをかけている人たちなのだ。それらの習慣を実践してみて、どうなるか見てみよう。

1. 歩みを緩めて、生活の中の小さな喜びを感謝する。

人はルーティンに陥りがちである。ある意味ではこれはいいことである。貴重な知力を節約し、快適にする。しかしときにルーティーンにとらわれるあまり、生活の中に見られる小さなことを見過ごしてしまう。ハッピーな人は食事の味を楽しみ、素晴らしい会話を堪能し、あるいはちょっと外に出て新鮮な空気を胸いっぱい吸い込む。

2. 運動をする。

体を10分動かすだけで、脳を休息させて衝動を制御する神経伝達物質、GABA(ガンマアミノ酪酸)を放出することができる。幸せな人は規則正しく運動し、それを継続する。彼らはそれが心的状態に大きな役に立つことを知っているのである。

3. 他人のためにお金を使う。

調査では、他人のためにお金を使うことで自分のために使うよりはるかに幸せになれると示している。これは、友達が気に入りそうな本をわざわざ買いに行くといったような、努力を要する小さなことに特に当てはまる。

4. ふさわしい人を周りに置く。

幸せは人を介して広がる。幸せな人に囲まれていると、自信がつき創造性が刺激され、単純に楽しい。ネガティブな人たちと一緒にいると、逆である。そういった人たちは、自身がまだましだと思えるように慰め会に入るのである。こう考えてみるといい。誰かがタバコを吸っていたら、午後いっぱいそこに座って受動喫煙するだろうか? もちろん距離を置くだろう。ネガティブな人に対しても同じようにする必要がある。

5. いつもポジティブでいる。

誰にでも悪いことは起こるし、幸せな人にだって同じである。状況がどうなり得たか、またどうなるべきだったかと文句を言うのではなく、幸せな人はありがたいと感じるあらゆることをよく考えてみる。それから問題に対して最良の解決策を見つけ出し、問題に取り組み、前へ進む。

悲観的な考えほど不幸を煽るものはない。悲観的な態度の問題は、それ自体が心的状態に害を及ぼすだけでなく、それが自己達成的予言となることである。つまり悪いことを予測すれば良くないことを経験する可能性が高くなる。悲観的な考えは、それがいかに非論理的かということに気付くまでは払拭することが難しい。事実に目を向けるようにすれば、状況はそれほど悪くないことがわかってくるだろう。

6. 十分に睡眠を取る。

私自身何年も前にこれを打ち負かしたので、気分、集中力、自制心を改善するために睡眠がもつ重要性は、言葉にできないほどだと思っている。眠っている間、脳は「充電」され、通常のニューロン活動の副産物として日中にたまった毒性タンパク質を取り除く。これにより、キビキビと頭がさえた状態で目覚めることができる。

十分な良質な睡眠が取れないと、活力、注意力、記憶力は全て低下する。また睡眠不足はストレス源がなくても、それ自体がストレスホルモンレベルを上昇させる。ハッピーな人が睡眠を優先するのは、そうすることで気分が良くなり、睡眠が足りないといかにひどい状態になるか知っているからである。

7. 表面的でない会話をする。

幸せな人は、幸せと「実体のあること」が密接に関連していることがわかっている。噂話や世間話を避け、他人を批判しない。そのかわりに有意義な会話を重視する。彼らはより深いレベルで他人と関わる。そうすることで自身が心地よくなり、精神的なつながりを築き、学べることが多いということに気づいているのだ。

8. 他人を助ける。

時間を使って人を助けることは、人を幸せにするだけでなく、自身をも幸せにする。他人の役に立つと、オキシトシン、セロトニン、ドーパミンが高まり、良い気分になる。ハーバード大の研究では、他人を手助けする会社員は10倍も仕事に集中し、昇格率も40%高かった。

同じ研究では、継続的に社会的支援を提供する人は、高ストレスの場合でも最も多く幸せを感じることが示された。無理しすぎないことは前提だが、他人を助けることで気分的に好ましい影響があることは確かである。

9. 幸せになる努力をしている。

毎朝幸せな気分で目覚める人はいないし、最高に幸せな人たちもその例外ではない。彼らは幸せになるために、他の人より努力しているだけなのだ。彼らは、自分の感情に気を配ったり積極的に幸せや前向きになろうと努力をしたりせず、ルーティンにはまってしまうということが、いかに簡単に起こりやすいかを知っている。幸せな人は常に気分に配慮し、心の中で幸せになることを意思決定する。

10. 人と人とのコミュニケーションを大事にする。

幸せな人は、本当に必要な時にだけ会話にテクノロジーを使う。人間の脳は直接の交流するようプログラムされている。そこで幸せな人はチャンスがあれば、友達に会ったり顔を見に、町の向こう側へでも出掛けていくのである。それで彼らは気分が良くなるから。

11. 成長観念がある。

人の生活態度でコアとなる考え方は、2つに分かれる。固定観念と成長観念である。固定観念を持っていると、自分は今の自分に過ぎず、変わることができないと信じ込んでしまう。これは困難に立ち向かったとき問題となる。到底手に負えないように思えるものに出会うと絶望的に感じ、途方に暮れる他なくなるからである。

成長観念を持った人は、努力すれば状況は好転する考える。彼らは困難の取り扱い方がうまいため、この考えによって幸せになれる。また彼らは困難を、新しいことを学ぶ機会として捉え受け入れるので、固定観念に縛られる人より優れているのだ。

まとめ

幸せを維持することは簡単ではない。しかし、適切な習慣に力を注げばきっと効果をもたらしてくれる。このリストのいくつかでも取り入れるだけで、気分的に大きな違いが生まれるだろう。

あなたはどんな習慣で幸せになれますか? 私からだけでなく、皆さんから学ぶことも多くあるので、コメント欄にご意見をお願いします。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。