雨も嵐もそして新型コロナウイルスも、102歳のベアトリス・ランプキンさんが、アメリカ大統領選の一票を投じるのを止められない。
アメリカ・イリノイ州シカゴに住むランプキンさんは10月1日、手作りの防護具を着用して、自宅アパート向かいのポストに大統領選挙の投票用紙を投函した。
アメリカでは新型コロナウイルスの感染症で21万人以上が亡くなっており、特に高齢者は感染すると重症化のリスクが高いと言われている。
ランプキンさんは頭全体を覆う防護服に加えて、ピンク色のレインコートと手袋で身体を覆い、万全の対策で投票をした。地元ラジオWBBMによると、顔の部分が透明になっている防護具をデザインしたのはランプキンさんの孫だ。
投票するランプキンさんの写真をSNSに投稿したのはシカゴの教員組合。シカゴの公立学校や市立大学で数学を教えてきたランプキンさんは、元組合メンバーでもある。
ランプキンさんWBBMのインタビューで、過去80年間一度も投票を欠かしたことがないと語った。最初に投票した大統領は、なんとフランクリン・ルーズベルト大統領だという。
ランプキンさんが生まれた時、女性は投票できなかった。だからランプキンさんにとって、投票は重要な意味を持つものであり、大切な女性の権利行使なのだ。
特に、2020年の大統領選の投票は重要だとランプキンさんはWBBMに語っている。
「これは私の人生で最も大切な選挙です。民主主義の未来が、危険にさらされているのですから」
トランプ大統領は郵便投票は不正行為が起きると主張しているが、ランプキンさんは郵便投票は電子追跡できるので何も問題はないと反論する。
またランプキンさんは、誰に投票したのかを明かさなかったが、「機会をいただけるのなら、トランプ大統領に言いたいことがたくさんあります」と述べた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。