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やっぱやめた…。中途応募者の選考辞退が「増えた」企業の半数が回答

辞退のタイミングは「面接前日・当日のドタキャン」が58%も

人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』上で、直近1年以内に中途採用を実施した企業を対象に「中途採用における選考辞退」についてアンケート調査を行ない、629社から回答を得ました。以下、概要をご報告します。

★ 「以前よりも選考辞退が増えた」と感じる企業は50%。昨年よりも3ポイントアップ。

★ 応募者の選考辞退の理由、第1位は「他社での選考通過や内定獲得」が過半数。

★ 具体的な選考辞退対策は、「書類選考通過者への早急な連絡」「面接候補日の複数提示」「応募者への丁寧なお礼メール」。

1:「以前よりも選考辞退が増えた」と感じる企業は50%。昨年よりも3ポイントアップ。(図1~図4

「直近1年以内の中途採用において、選考辞退は発生しましたか?」と尋ねたところ、86%が「はい」と回答しました。さらに、直近1年以内の中途採用で選考辞退が発生した企業に、「以前と比較して、選考辞退の発生数に変化はありましたか?」と伺ったところ、50%の企業が「辞退が増えた」と回答。昨年の同調査より3ポイント増加しました。

辞退の発生タイミングは「面接前日・当日の"ドタキャン辞退"」(58%)が最多でした。辞退連絡の有無に関しては、73%と過半数が「連絡がなかった(すっぽかし)」と回答。求職者の選考辞退への対応が軽視されている様子が伺えます。

【図1直近1年以内の中途採用において、選考辞退発生しました

【図2】直近1年以内の中途採用において、選考辞退が発生した企業に伺います。以前と比較して、選考辞退の発生数に変化はありましたか?

【図3】直近1年以内の中途採用において、選考辞退が発生した企業に伺います。 辞退は、選考のどのタイミングで起きましたか?(複数選択可)

【図4】直近1年以内の中途採用において、「面接前日・当日の"ドタキャン辞退"」が発生した企業に伺います。ドタキャンした応募者から辞退連絡がありましたか?(複数回答可)

2:応募者の選考辞退の理由、第1位は「他社での選考通過や内定獲得」が過半数。(図5

直近1年以内の中途採用で選考辞退が発生した企業に、応募者の選考辞退理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「他社で選考を通過した・内定を取得した」(74%)が圧倒的でした。「特に理由は聞いていない」(32%)と回答した方からは、「全く連絡が取れなくなるケースがほとんどで、理由が不明」という声が寄せられました。

【図5直近1年以内の中途採用において、選考辞退は発生した企業に伺います。 応募者の辞退理由についてお教えください。(複数回答可)

3:具体的な選考辞退対策は、「書類選考通過者への早急な連絡」 「面接候補日の複数提示」「応募者への丁寧なお礼メール」。(図67

「貴社では、選考辞退対策をしていますか?」と尋ねたところ、54%の企業が「はい」と回答。具体的な選考辞退対策を伺うと、第1位「書類選考後、通過者への連絡を早くする」(81%)、第2位「面接日程を複数送り、選択できるようにする」(60%)、第3位「応募者に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る」(55%)でした。選考辞退対策の効果やエピソード、各社が抱える選考辞退に関する悩みをご紹介します。

6貴社では、選考辞退対策をしていますか?

【図7選考辞退対策をしている企業に伺います。辞退対策の内容を教えてください。(複数回答可)

<選考辞退対策の効果やエピソード>

○最終面接の段階で、給料の詳細や仕事内容、就業規則の説明を行なっています。入社してから「イメージと違った」という相違をお互いに無くすためだと考えています。(不動産建設関連/30~49名)

○以前は内定辞退が多かったが、最終面接後に会社見学を行ない、入社前面談を実施することで、内定辞退 はほぼゼロに等しい状況になった。(サービス関連/50~99名)

○連絡を密に丁寧に取って、都合も考慮して選考を進めたことにより、入社を迷っていたもう1社よりも、当社を選び入社してくれました。(メーカー/100~299名)

○応募が来た翌日から面談候補日を提示するようにしたら、辞退が減った。面談候補日のうち、直近を希望する方が多い。(IT・情報処理・インターネット関連/100~299名)

○内定者が内定承諾後、現職の激しい引き留めにあい、転職をするかどうか迷っているとの連絡をエージェントから受けたので、内定者と担当エージェント、役員、人事担当者の4名で面談を行ないました。どれほど内定者に期待をしているか、弊社に入ったらどんなキャリアが築けるかなどを丁寧に説明した結果、無事に入社となりました。(金融・コンサル関連/300~999名)

<各社が抱える選考辞退に関する悩み>

○年々、面接に掛かる日数や内定を出すまでの日数をかけることが出来なくなり、面接者が給与などを調整できる決裁権を持たないと良い人材が確保できない。(商社/30~49名)

○連絡無しのドタキャンが非常に増えており、最終選考もドタキャンされました。前日案内もしているため、せめて辞退連絡をくれたらと、求職者が圧倒的優位だと感じます。(不動産・建設関連/50~99名)

○面接してからの辞退は、あり得るのかと思います。面接で話をよく聞いたら想像していたのと違う、ということも。むしろ面接前に辞退されるほうが困ります。「初めから応募しなければいいのに...」と、  思ってしまうこともあります。(メーカー/100~299名)

○メールや電話などで親切で丁寧な連絡を取っているが、どこまでが親切で、どこからがしつこく感じるのかが難しい。メールも捉える人によって印象が変わるため難しいです。(流通・小売/100~299名)

○役員のスケジュールを調整し、面接日を決めるため応募者の都合に100%合わせることができない。就業中の方の対応などに時間がかかっている。(サービス関連/300~999名)

調査概要

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査期間:2018年5月28日~6月26日

■回答企業数:『人事のミカタ』を利用している 直近1年以内に中途採用を実施した企業629社

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