店を見かけるとつい立ち寄りたくなってしまうスターバックス。コーヒーも美味しいですが、居心地のよい雰囲気も魅力のひとつです。おしゃれでついつい長居してしまうあの雰囲気を演出しているのが、スタッフのみなさん。聞くところによると、かなり離職率は低いようですね。
世の中では若者の早期離職が問題視されていますが、なぜスターバックスは低い離職率を実現できているのでしょうか。そのヒントを探るべく、『カイシャの評判』をチェックしてみました!
スタッフも離職率の低さを自覚している!
まず印象的だったのが、離職率について触れているコメントがあったこと。しかも、「離職率は低い」とコメントしており、働きやすい職場であることがうかがえます。また、『カイシャの評判』で社員・元社員の方にアンケートを実施し、回答をもとにスコア化した【評判スコア】を見てみると、【社員の定着性への納得度】は73点。人材の流動が多い飲食業界においては、高い数値だといえます。
※2015年9月9日時点のもの
では、なぜ高い定着率(低い離職率)を実現できているのでしょうか?その他のコメント・スコアをチェックしてみましょう。
スタッフ・元スタッフに好評の教育制度
今回、カイシャの評判ジャーナル編集部が注目したのは【教育・研修】。評判スコアをみてみると、【教育・研修】への納得度は≪85点≫とかなり高得点!離職率が低い、つまり脱落せずに長く続けられるヒントはここにあるのではないか、と考えました。
※2015年9月9日時点のもの
教育制度で、スタッフをファンにしちゃう!?
では、どのような教育制度が取り入れられているのでしょうか。スタッフ・元スタッフのコメントを見て感じるのが、とてもシッカリした教育制度があるということ。教育する側も社内資格の取得が必要になるため、教える人によって差が出るということはないようです。教育制度に対してネガティブなコメントはほとんど見られず、満足度は非常に高いということがうかがえます。
教育制度の内容としては座学編と実践編が用意されている様子。座学編では独自の手法を取り入れており、はじめは無愛想だった新人メンバーも、時間を経つにつれ、積極的に取り組むようになるようです。「座学が終わることにはすっかりスタバファンになっている」というコメントもあり、モチベート力の高さがうかがえます。
"教えっぱなし"にしない
また、実践編では先輩がマニュアルをもとに1対1で指導してくれ、かつきちんとフィードバックもしてくれるそう。"教えっぱなし"にするのではなく、良かったところ・改善したほうがよいところなどをフラットに伝えてくれるため、成長を実感しやすいのではないでしょうか。現場で自信をもって働けるのも納得です。
自分がファンになっている店であれば、ちょっとやそっとのことでは「退職」という選択肢はとりづらいですよね。同じように店を愛しているスタッフたちに指導してもらえるのであれば、尚更です。もちろん、【教育・研修】だけが離職率が低い理由ではないと思いますが、重要なポイントになっているように感じました。いつか突撃インタビューをして、実際に現場ではどのような教育制度が行なわれているのかを聞いてみたいと思います。
スターバックスコーヒージャパン の社員の声はこちら
[20代 / 女性 / 元社員(非正社員) / 販売・サービス系]
しっかり上の先輩が指導してくれます。店舗によって多少違いはあるかもしれませんが、基本教育は他のバイトよりも行き届いていると思います。入りやすい環境なので離職率も低いです。みんな優しくて素敵な人ばかりです。
[10代 / 女性 / 元社員(非正社員) / 販売・サービス系 ]
研修がとにかくしっかりしています。
アメリカ式というか、始めはみんなムスッとした感じで研修がスタートするのですが、持って行き方が上手で10分くらい経つとみんな自分から意見をいうような感じになります。そして終わるころにはスタバが大好きになっていますw スタバマジックだと思います。
[20代 / 女性 / 元社員(非正社員) / 営業系]
ブランド力を維持するためにしっかりと授業が組まれている。
本部(?)みたいなところで受ける研修と店舗で先輩が教えてくれるものと。
その人の性格に注意するのではなく、行動に対してフィードバックする姿勢というのは、多種多様な人が同じ職場で働く際に非常に良い行動指針になった
[20代 / 女性 / 元社員(非正社員) / 販売・サービス系]
まず入社後はOJTがしっかりとあり、先輩にしっかり一対一で教わる環境があります。教える側にも資格、というか役職があり、教えるための研修もあるため、研修の質は安定していると感じます。ポジティブなフィードバックが多いのが特徴です。
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