ルーカス監督、スター・ウォーズを手放した理由を明らかにする

ジョージ・ルーカス監督が、なぜ作品をディズニーに売却し、自身が育てたルーカスフィルムとJ.J. エイブラムスに今後を任せることにしたのかを明らかにしました。

10年ぶりの新作『STAR WARS フォースの覚醒』公開までいよいよ一か月。スター・ウォーズ宇宙の創造主ことジョージ・ルーカスが、なぜ作品を手放してディズニーに売却する気になったのか、自身が育てたルーカスフィルムとJ.J. エイブラムスに今後を任せることにしたのかを明らかにしました。

リンク先 Vanity Fair のインタビューに答えてルーカスが語ったのは、「(スター・ウォーズを作るのが)以前ほど楽しくなくなったから」。いわく、「映画を撮っても、受けるのは批判ばかり」。またスター・ウォーズが巨大になったことで、「自分が判断する前に、周囲の人間がどうすべきか決めようとする」「それではつまらない。実験も何もできないし、なんでも決められたようにしなきゃならない」。自分はもともと実験映画の作家であり、実験的な作品に戻りたいとしたあとは、「もちろん、誰も実験的な映画なんて見たがらないだろうが」と付け加えるのも忘れません。

ジョージ・ルーカスといえば、雇われ監督ではなく作品の権利を自身で所有するだけでなく、自身が所有する映画会社ルーカスフィルムで製作してきたことから「究極の自主制作映画監督」とさえ言われました。そのルーカスにあってさえ、巨大産業と化したスター・ウォーズ ビジネスに対しては創作の不自由を痛感していたようです。

厳しい批評や批判や非難といえば、オリジナル三部作(エピソードIV,V,VI)のあとにファンの期待値が上がり、スター・ウォーズかくあるべしが確定したこともあって、新三部作でも特にエピソードI には酷評が多々ありました。

スター・ウォーズのキャラクターになれるとしたら誰になりたいですか?との質問には「何だろう、全部のキャラクターが好きだから。(思いついたように) ジャー・ジャー・ビンクス」。ジャージャーがルーカスのいうところの「実験」なのかは分かりませんが、よりによって「もっとも嫌われるキャラクター」を選ぶところから、エピソードI への批評批判は相当に堪えたようです。

そのほかの発言は、これからスター・ウォーズを撮る監督たちへの助言として「宇宙船を出しておけば良いわけではない」。心配は「フォースが他のごちゃごちゃした用語に埋もれてしまわないか」。

ジョージ・ルーカスのファンとスター・ウォーズのファンは必ずしも同じではなく、熱心なスター・ウォーズ ファンには度々の改定改変などを理由にルーカスが大嫌いな派閥も少なくありません。エイブラムスはじめこれからのSW監督たちがミディ・クロリアンと共にあるようお祈りしたいところです。

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