シャープがまた目の付け所(略)な製品を発表しました。『ヘルシオ お茶プレッソ』(TE-GS10A-B/-W)は、緑茶などの茶葉を電動セラミック茶臼で約20ミクロンに粉砕し粉茶化したのち、茶筅を参考にしたという「回転はね」でお湯とかき混ぜながら点てるという「お茶メーカー」製品。
背面には水タンクがあり、一度沸騰させてカルキ成分を飛ばした水を茶の抽出にあった温度まで下げてから「点て」に用います。謳い文句は、「日本の伝統的な食文化である茶道で使われる道具などをお手本に、これ1台で「挽く」、「沸かす」、「点てる」を再現しました。」「本格的なお茶が手軽に楽しめます。」
なにをもって「本格なお茶」とするのかはよく分かりませんが、急須に入れた茶葉にお湯を注いで抽出するいわゆる煎茶に対して、粉末として全体を摂取できるためカテキンやクロロフィル、食物繊維といった栄養成分を無駄なくとることができることも売りとしています。
機械としては特に緑茶専用ではなく、紅茶やほうじ茶も利用でき、ラテなどを作る際にも使えます。(特にミルクをどうこうする機能はありませんが)。また挽く部分のみを使い、粉茶を料理や菓子の材料としても利用可能。
セラミック製茶臼部分は低速でじっくりすり潰すため、熱に弱い栄養成分をあまり壊さないともアピールしています。
本体の諸元は幅220 x 奥行き207 x 高さ227mm、重量 約2.6kg、定格消費電力 930W。
発売は4月25日、価格はオープン。シャープでは発売に先立って、30台限定の入札式モニター販売も実施します。入札下限価格は1万7000円(税込)、入札開始は4月1日。
なおコーヒーメーカーではないお茶を淹れる機械としては、ネスレがカプセル式ティー専用マシンこと SPECIAL.Tを昨年から国内でも販売しています。SPECIAL.Tはさすがに茶臼機能はなく、専用のカプセルに収まった茶葉にお湯を注入して抽出する方式です。
【関連記事】
(2014年3月27日Engadget日本版「シャープ『ヘルシオ お茶プレッソ』発表。電動茶臼で茶葉を粉砕して点てるお茶メーカー」より転載)