アジア一番乗りの日本では本日から配信が始まったポケモンGOですが、2週間ほど前にリリースされた北米では、早くも入手可能なポケモンをコンプリートした猛者が名乗りを挙げました。
最速コンプリート達成プレーヤー Nick Johnson によれば、これから挑戦する人へ購入を勧めるアイテムは「良いウォーキングシューズ」。ジョンソン氏のインタビューからは、世界のポケモン分布やコンプリートに向けた戦術、さらには今後のポケモンGOの方向性が見えてきます。
現時点の北米地域で入手可能なポケモン142体を制覇したのは、米国ニューヨーク在住のニック・ジョンソン氏。
現在判明している情報では、ポケモンGOには151体のポケモンが存在します。ジョンソン氏の集めた142体ではフルコンプにまだ9体足りませんが、うちミュウやミュウツーを含む6体はこれまで目撃報告がなく、運営の Niantic, Inc. が今後のイベントなどに向けて保留中と考えられています。
残りの3体は北米地域で目撃・入手情報がなく、それぞれ欧州・アジア・オセアニア地域の限定とされるポケモンです。
欧州(Mr. Mime / バリヤード)
アジア(Farfetch'd / カモネギ)
オセアニア(Kangaskhan / ガルーラ)
掲示板 Reddit や Business Insider 誌インタビューでのジョンソン氏発言からいくつか抜き出せば、
・142種を揃えるまでに捕獲したポケモンは4269体
・レベルは31、孵化させたタマゴ303個。週に約50時間
・本業(ソフト開発スタートアップのプラットフォーム責任者)があるため、使える時間は夜18時~18時30分の退勤から夜中までの数時間だけ。
・2週間で歩いた距離の平均は約13km / 日。計約180km。
・ほぼニューヨーク市だけで142体を揃えられた。最後に捕まえた一体(ポリゴン)のみ、おとなりのジャージーシティーでUberを雇って見つけるまでぐるぐる回った。
・ベストな場所はセントラルパーク内で、ポケストップが集中している場所。毎晩数百人が集まる。
実践アドバイス
・まず、足に馴染むウォーキングシューズを入手すること。
・ゆっくり歩くより、やや早めのほうがゲームは認識しやすい。
・タマゴを孵化させるには、できるだけ直線で歩くこと。一定時間ごとに位置を確認して移動距離を求めているらしく、近い距離をうろうろ歩いてもちゃんと認識されず無駄になる。
(編集部注:電車や自動車では早すぎて歩行判定になりません。ゆっくりした周回バスなどならば歩行になる場合も)
・もしポケコインでアイテムを購入するならば、もっとも効率が良いのは「ふかそうち」。
・レベルアップには、進化コストの低いポッポやコラッタなどを多数集めることが重要。
・ジムバトルは、図鑑コンプにあたっては「時間の無駄」(編集部注:一応、ポケコインを有料購入せずに入手できる利点もあります)。
・特定のポケモンを探している場合、他のトレーナーにどこでどのポケモンを見つけたか訊くのは非常に重要。SNSなどのコミュニティも活用すべし。
・セントラルパーク内の特定スポットでの経験則ながら、毎時間の0分と30分前後にレアリティの高いポケモンが見つかった。
・他のプレーヤーのスマホを借りて二台使う、または見せてもらうのも重要。ジムバトルなどでマップが見えないあいだ、もう一台で周囲を確認するため。
・ゲーム Ingress とポケモンGOの関係に注意。Ingress (Ingress)はポケモンGOの開発運営元 Niantic, Inc. のもうひとつの位置情報ゲーム。Ingress のゲーム内でXMが堆積している場所にレアポケモンが現れやすいとの観測結果がある。
ジョンソン氏いわく、米国外の地域限定の残り3体をゲットするため、スポンサーをしてくれる企業を募集中とのこと。
(2016年7月22日Engadget日本版「ポケモンGOで早くも図鑑コンプを達成した勇者出現。買うべきアイテムは「(現実の)ウォーキングシューズ」」より転載)
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