3キャリアの新プランでそろいました。
iPhone 6s/6s Plusの料金系は、端末価格と月額の割引金額、さらに基本料金に通話料と、かなり複雑になっています。
編集部が考える標準的な条件で、3キャリアとSIMフリー版の料金比較を行いました。
標準的な使い方とは、こんな感じになります。
購入端末はiPhone 6s Plus(64GB)で新規契約、一括購入とする
1ヵ月の利用データ量を5GB
1ヵ月の通話は少なめの15分間(60秒×15回想定)
固定回線とのセット割や帰り割など条件付き割引は使わない
以上の条件で、キャリアの縛りが終わる2年後までの総支払総額だけでなく、1年後の総支払額も比較します。これは1年後のiPhone 7(仮)買い換えを見越したもので、途中解約料金も計算に加えています。
比較用として、アップルストアで販売されるSIMフリー版の6s PlusとU-mobileの通話対応格安SIMを組み合わせたものを用意しました。もちろん5GBや15分などの条件は同じです。
結果は......
iPhone 6s Plus(64GB)購入時の、1年後および2年後の総支払額比較
1年後で約2万3000円、2年後ではなんと約3万5000円も安くなります。むしろ3キャリア間では大きな開きは見られませんでした。
「SIMフリー版は高価で、さらに割引がないから運用しても高い」というイメージが先行していますが、実際に計算すると意外な結果となりました。
ドコモを含めた全キャリアから新プランが発表されましたが、3社ほぼ横並びです。細かくみると、本体価格は安いが値引きも少ないドコモ、本体価格が高いが値引きの多いソフトバンク、どちらもそこそこなauといった感じとなり、1年後はauがわずかに安いですが、2年後にはソフトバンクが少し逆転するという計算です。
ドコモも値下げ、iPhone 6sでも利用できる月額1700円の「カケホーダイライトプラン」を発表
さらに、比較的条件のゆるい"固定回線とのセット割とMNP利用時割引"を最安プランで計算してみるとここでキャリアの方が逆転して安くなりました。(制限の多い条件ではもっと大きく下がると思います)
ここで誤解して欲しくないのは、この表はあくまで料金でしか比較していないということです。大手キャリアのほうが回線混雑が起こりにくいでしょうし、キャリア契約時しか利用できないサービスも多数あります。近くにショップがあるという安心感が必要な方もいるでしょう。
一概には比較できませんので、結局のところは利用シーンを考えてじっくり選ぶのがイチバンだと思います。
※比較に使ったプランは以下のとおりです。
ドコモ カケホーダイライト、spモード、データMパック
ドコモ カケホーダイ、spモード、データMパック
au スーパーカケホ、LTE NET、データ定額5
au LTEプラン、LTE NET、LTEフラット(7GB)
ソフトバンク スマ放題ライト、S!ベーシックパック、データ定額パック・標準
ソフトバンク ホワイトプラン(i)、S!ベーシックパック、パケットし放題フラット for 4G LTE
格安SIM U-mobile通話プラス (容量5GB)
(2015年9月16日 Engadget日本版「iPhone 6s/6s Plusの通信料金まとめ、ドコモの新プランの影響は? SIMフリー版と3キャリアの料金比較」より転載)