ヤフーは8月10日、Yahoo知恵袋のAndroidアプリにて、IBMの人工知能Watsonを活用した新サービス『これって付き合える? 脈ありチェッカーβ with Watson』(以下、脈ありチェッカー)をリリースしました。
「恋愛相談」カテゴリに投稿された過去のQ&Aデータの回答傾向から、気になる相手との恋愛成就度を回答してくれます。
膨大なデータから学習し、課題に対する回答を提案するコグニティブ・コンピューティング・システム「IBM Watson」を活用した機能で、「Yahoo!知恵袋」のAndroid版アプリに追加されています。
使い方としては、ユーザーが「相手と目が合った」「相手と手を繋いだ」などの状況を、脈ありチェッカーに伝えます。すると、Yahoo!知恵袋の恋愛相談カテゴリに投稿された過去のQ&AをもとにWatsonが分析。恋愛が成就するか、そして脈のあり・なしを診断します。
回答モデルの作成には、「IBM Watson」が備えるAPI「Natural Language Classifier」を活用。これはユーザーの提供する情報の意図を解釈し、定義したルールに従って分類するというもの。このAPIにより、さまざまな恋愛相談に対応できるとしています。
ヤフーは、ことし2月から日本語版「IBM Watson」の活用に関して検証を進めていました。その一環として、7月時点で質問数約1億6100万件、回答数約3億9700万件ものデータを保有するYahoo!知恵袋が学習に向いているとし、導入を決定したとしています。
今後は対象カテゴリの拡大や、質問に自然言語で回答することも視野に入れています。
なお「教えて!goo」も8月に人工知能による恋愛相談サービスを提供する予定です。
(2016年8月10日 Engadget日本版「ヤフー知恵袋、AIが恋愛相談に回答する新サービス開始。脈のありなしを判断、IBM Watsonを活用」より転載)
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