こちらでは初ポストとなります。サッカーがシーズンオフの近頃はキム・ヨナ、韓国事情といった話題に取り組んでおります。そんな日々でなんとなーく気になり続けていた思いをちょっと語らせていたく。
2月23日、東京マラソンが開催されました。
このニュースを見聞きするたびに、ある思いがよぎった。
「うわっやばっ」
別に自分が出場するわけでもないのに。
「冬の間、ランニングをさぼってしまったな」
春の訪れが近づくなか開催されるレースを見るに、一気にこういった思いがぶり返してきたのです。
やっぱり寒い時期に走るのは無理だ。
いやいや暑い時期にも無理だ。
筆者自身、「Number」で2年ほどランニング関連の連載を持っていましたが、結局天候を克服しきれずにいます。この冬(およそ11月以降)、5度だけ走った......ジムで。2011年~12年にフルマラソンを幾度か経験して、「走ることのよさ」「翌日どういうふうに疲れるか」というのはなんとなく体が覚えている。だから「サッカーがしばらく出来ない時にチョロッとランニングを入れる」という習慣はなんとか残った。
とはいえ、実際にはランニングは思うようにできていません。
世はランニングブーム。走ることはいいことだとわかる。でも続かない。いやいや続かないことが分かっているから走れない。
......なんていう思いを抱えている方は絶対に多いはずです! なぜなら先日、インターネット上でものすごいデータを発見したので。
「ランニングを辞めてしまった人225人へのアンケート調査」
辞めた人に聞く、という観点がものすごい。走っている人がいかに楽しんでいるか、というテーマではなく、失敗の原因をあれこれほじくり返してくれている。
だからこそ東京マラソン出場者の後ろに何百倍もいるだろう「ランニング予備軍」の意見を代弁してくれています。
結果、分ったこと。
「6ヶ月以内にランニングを辞めた人が67%」
「逆に言うと6ヶ月以上続いた人は23%しかいない」
「『毎日やろう』と決めた人より、『1週間に1回』と決めた人のほうが、持続している」
デサントはこの層を「燃え尽きランナー」と名付けて研究しているそう。
じゃあ「燃え尽きランナー」たちはいったいなぜランニングを辞めているのか?
デサントの調査によると「精神的に燃え尽きたから」。6ヶ月以内に走るのを辞めたランナーの44%が「走るのが億劫になった」ということ。「なんとなく走りたくなくなった」という理由も上位に位置します。
なんとなく、というのにははっきりと理由があるでしょう。きっとこういうことなのです。
メンタルの疲れ=フィジカルの疲れ
疲れるから辞める。自分も執筆をしながら、翌日に締め切りがあると走るのをやめてしまいます。クタクタになる。30年くらいやっているサッカーとは違う筋肉を使うから、とんでもないダメージがくる。そういう想像をすると、止めてしまう。さらに寒い時期、暑い時期は、走った後のみならず、走っている最中でもノッてくるのに時間がかかるし。
だったら、「疲れないウエア」「疲れを回復させてくれるウエア」があれば、燃え尽きを防げる。実際に「燃え尽きランナー」の79.6%が再び走りたいと思っており、そのうちの21.8%が「からだの疲れを取ってくれるウエアがあれば走りたい」と答えたといいます。
そんなもん、存在するのか? って。どうも存在しそうなのです。インナーウェアのブランド「SKINS」にあるという。
走る時やボールを蹴る時、自分自身もいわゆる「締め付けるアンダーウェア」を好んで使ってきた。まあそれは「なんとなくいいんじゃなないの?」という感覚で身につけてきたのだが......でもそこには「疲れにくい&疲労回復」への根拠があるのだとか!
なんでも身体を単にきつく締めるのではなく、それぞれの位置に適したレベルの着圧を与えることを考えているらしい。 「運動後着用専門」のモノもあるという。休んでいるときに着るといいのだとか!
欲しい、欲しい、欲しい。でもSKINSって高いんでしょ? 周囲のサッカー仲間がプレー時に身につけていることがある。必ず「お、いいもん着てるやんか」という話になる。
まあまあ、嘆いてもわめいても「東京マラソン2014 ――出場しなかった大会」は戻ってこない。大会後、これを着て走ってみます。実験してみる。
「お、また走ってみようかな」と思い立つ。それもまた、東京マラソンのよい活用法。
と、いうことで!