シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。
4月27日発売のアエラで、子どもに学校を休ませて旅行をすることの是非についての記事がありました。興味深い話題だったので、それについて考えてみたいと思います。
あなたが14歳の子どもを持つ親だとします。広告会社に勤めていて、休日もイベントなどで休みが取れません。振り返ると、子どもとゆっくり話をしながら過ごす時間を作ることができていません。そこで、たまたま休みが取れた平日の3日間で、子どもと旅行に行けないだろうかと考えました。
平日の旅行であれば、旅費がとても安くすみます。繁忙期の半分ぐらいの値段で旅行できそうで、とてもリーズナブルです。さらに行楽地なども混んでいないので、子どもともゆっくり時間を過ごせますし、普段はできないような会話もできるはずです。
一方で、学校を休むデメリットもあります。まず、3日間も学校にいかないと、勉強についていけなくなる可能性があります。少しのつまづきで授業についていけなくなるという話も聞きますから、3日間の休みはとても大きいように感じられます。当然、部活も3日間休みますから、練習もできません。
また、そもそもプライベートの用事で、学校を休むことに問題があるとも考えられます。高校生ならまだしも、義務教育の中学生が、旅行に行くという理由で学校を休むことが周辺に知られると、親の責任を果たしていないと言われる可能性もあります。部活動の先生に知られたら、レギュラー選考に影響を与えるかもしれません。
あなたは悩んでいます。同級生の親に相談してみようと思いましたが、後で噂されるのも嫌なので、相談できずにいます。そうこうしているうちに、航空チケット購入の期限の日がやってきました。
さて、ここで皆さんに質問です。この状況であなたが親だった場合、学校を休ませて旅行に行きますか、それとも行きませんか。理由を添えて教えてください。
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