介護で断念した「正社員」。クラウドワーキングで正社員と同等の給料を稼ぐUターンワーカ―

今や正社員でも終身雇用されないこのご時世、収入の柱を1本だけにしないクラウドワーカーという働き方は今後ますます注目を浴びていくことになるでしょう。

地方で働く、を実現していらっしゃった良さんに続いて、今回も東京勤務からUターンで地元に戻り働きはじめたpisukeさんのインタビューです

東京からUターンで岩手に戻り、新しい環境で仕事を始めたpisukeさん。

彼女がどのようにしてクラウドソーシングと、クラウドワーカーとなったのか、伺ってきました。

もともとは正社員で会社勤務だった

Pisukeさんは長い間生活拠点を東京にしていましたが、5年程前に実家のある岩手に戻り、地元で会社勤めを始めました。

東京で生活していた時の給料を基準にしていたので、正社員とはいえ地方のお給料との格差にビックリ。せめてお小遣いでも稼ぎたいとネットを見ているうち、クラウドソーシングをみつけました。

今から5~6年前のことなので、今よりもクラウドソーシングが一般に知られていないとき。先見の目が肥えていた彼女のアンテナは「これ、面白そう!」と感じたのだそうです。

もともと正社員として働いていたときのお仕事は「講師」。

彼女の職場は、授業のための資料の用意や作成から自分で行うだけでなく、自分の代わりに授業をしてくれる講師の人員的余裕もない現場でした。

お父様が脳梗塞を起こして救急車で運ばれた時でさえ、病院に駆けつけることができないほど忙しく、自宅に仕事を持ち帰ることもしょっちゅうで、休講にするなんてことは許されないほどスケジュールもキツキツ。仕事に穴をあけないようにするのが精一杯だったそうです。

病院と職場の往復と家事をしながら疲れ果て、仕事にも集中できず家事もおろそかになっていきます。

両親の介護のために仕事を辞めるという選択肢を思いつきますが、介護にも日々の生活にもお金は必要です。

それぞれに仕事や家庭がある子供たちを呼び戻して、自分が仕事の間の介護を任せることは不可能でしたし、唯一の収入源である仕事を捨てて介護に専念する気にはなかなかなれませんでした。

家族の危機に駆けつけられないような働き方で本当にいいのか

疑問を持ち始めていた時に見つけたのがクラウドワーカーという働き方だったのです。

在宅ならではの良さを発見し、クラウドワーキングを決意

「全ての人がクラウドワーキングという働き方にフィットするとは思っていません。でも、働きたくても外に働きに出られない人は、この働き方を試してみる価値はあると思います。」

と彼女は言います。

彼女が在宅で仕事をする一番の理由は『自分で働き方や時間をコントロールできるし、自分でコントロールしているという感覚が楽しいから』。

特に小さい子供がいて、働きたくても外に出られないママ世代には試してほしいといいます。

家族の介護をしながらでも、子供がいても仕事ができるしお金を手にすることができるクラウドワーカーという働き方は、「何か失うものがあるわけでもないし、教材などの初期投資もない。何よりお金をもらえるという喜びがある」ので、また次頑張ろうというモチベーションにつながっています。

パソコンとネット環境があればいつでも始められるので、ハードルは低いのではないでしょうか。

テレビを見ている父親に、「何かあったら声かけてね」と伝え、別の部屋でメールチェックやライティングの仕事を開始。

呼ばれればすぐに父親のところに行けるし、「ちょっと来て~」と呼ぶ母親のところにも、「どうしたの?」とすぐに駆けつけられる。

食事の時間は、お腹の空き具合をみながら「今朝はしっかり食べたから、お昼は13時すぎにしようか」なんて風に時間を調整したりできるのも在宅ならでは。

通勤時間はゼロ、残業代はないかわりに昼でも夜でも都合のいい時間に作業できる。

お仕事を受注しなければ収入が下がるかわりに、毎月お仕事を依頼してくださる固定のクライアント様ができたり、時間に余裕がある時はタスクのような「継続なしのお仕事」を追加したりして自分自身と相談しながら仕事量を決めているのだそうです。

「クラウドワークスの場合、匿名で仕事をすることができるので個人情報を気にしなくてもいいし、仲介してもらえるので作業した分は必ずお金になる。サイト内で仕事を受ける場合には、個人で営業活動をしなくてもいいことも魅力です。

また、キャリアはクラウドワークスが保証してくれるので、実績を積み上げていくことでプロクラウドワーカーへの道も見えてきますよ。」とのこと。

プロクラウドワーカーの認定を受けたことがある彼女のこの言葉は、これからクラウドワーカーを始める人にとってもモチベーションがあがりますね。

普段のお仕事は会社勤めと同じようなスケジュール

主にライティングの仕事を受注しているpisukeさん。

波があるので一概には言えませんが、だいたい平均すると8時すぎから仕事を始めています、とのこと。

朝一番はクライアント様とのメールチェック。

そして昼頃までにライティングを1本仕上げ、お昼ご飯や(お昼寝を含む)昼休みをたっぷり取ってから、午後もまた1本~2本を仕上げます。

作業時間は平均で6時間程度。ただし、月末など仕事が詰まっているときは夜も作業し、パソコンに向かっている時間は12時間になることもあるのだそうです。

お仕事のモットーは「楽しくない仕事はしない」。

自分なりのルールを設け、文字単価が1円以下の仕事は受けない、なるべく継続していただけそうなクライアント様を選ぶなど、相対費用効果を自分で考えながら仕事を選んでいるそうです。

今では毎月プロジェクトやスカウトをいただいてお仕事をしており、自分のスケジュールや能力を考えながら調整するのも慣れたものです。

今では正社員のころと同等レベルの金額を稼ぎ、生計を立てられるまでになりました。

今後は講師も復活予定で、クラウドワーカーと講師のバランスを取りながら2本立てで生計を立てていきたいと考えているpisukeさん。

今や正社員でも終身雇用されないこのご時世、収入の柱を1本だけにしないクラウドワーカーという働き方は今後ますます注目を浴びていくことになるでしょう。

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