この時期で最盛期をむかえるトマト。食卓に並ぶことも多いのではないでしょうか。最近は、店頭では驚くほどさまざまな種類のトマトが売られていて、どれを選んでいいのか分からない!という声もよく聞きます。そこで最近のトマト市場について聞いてみました。
■最近、トマトの種類がびっくりするほど多い!
今が旬のトマトはみずみずしくおいしいだけではなく、栄養も豊富なので積極的に料理に取り入れたい野菜のひとつですね。最近は専門店でなくても、さまざまな種類のトマトが売られています。「種類が多すぎて、どう選んでいいのか分からない!」という人も多いのではないでしょうか。そこでクックパッドが実際に店頭に行って、最近のトマトについて聞いてみました。
■最近のトマト事情について教えて!
今回、編集部が行ってみたのは新宿の小田急百貨店の地下2階にあるベジフルマルシェKYUSYUYA。野菜コーナーの一角を堂々と占めているトマトコーナーには、価格も形状もさまざまな多くのトマトが積み上げられています。まずは、トマトの種類について聞いてみました。
説明してくれたのは野菜ソムリエ/栄養士でもある遠田未来さん
「トマトの種類は大きく分けると、大玉トマト、ミディトマト、ミニトマトの3種類あります。それぞれはサイズによって分かれています。最近はマイクロトマトといわれる小粒の品種も出回り始めましたが、まだ一般の家庭というよりは外食のイメージが強いかもしれませんね。」
左の一般的な大玉トマトから、右のマイクロトマトまで紹介しきれないほどの種類の多さ
その日、店頭にあったのはブランドや品種が異なるなんと15種類のトマト。一般的にトマトとして売られている大玉とミニトマトやミディトマトの割合は4:6。大玉よりもそれ以外のサイズの方が種類が多いことが多いそうです。味に違いはあるのでしょうか。
「大玉トマトは生食ドレッシングをかけてそのまま食べていただくのがおすすめですね。以前はどちらかというと大味のものが多かったのですが、最近は品種改良が進んで、ぎっしりと詰まった果肉にたっぷりの水分で爽やかに食べられるといった感じです。逆にミニトマトはパリッとした皮の中に、甘さがぎゅっと濃縮された味の濃いものが多いです。房についてるものは水分や栄養価が逃げにくく、日持ちするという特徴がありますよ。」
最近、よく耳にする「フルーツトマト」についても聞いてみました。
「フルーツトマトとは品種のことでなく、栽培時に土壌の水分量や栄養分を調整して糖度を高めたトマトの総称です。糖度に規定はありませんが、ミディトマトの大きさで売られていることが多いです。一番おいしい時に適宜収穫しているので、サイズにばらつきがありますが、甘くてしっかりとした濃い味が楽しめます。」
■カラフルなミニトマトもたくさん
取材をしている間にも続々と店内に到着するトマト。特にミニトマトは形状や色のバリエーションが豊富です。黄色でも白にちかい淡い色から、オレンジにちかい濃い色までさまざまです。深い緑色をしたゼブラ柄のミニトマトまで登場して、びっくり。
ピンクやゼブラ柄など驚くほど種類が多い
「ミニトマトはとにかく糖度が高く甘いものが多いですね。酸味や青臭さが少なく、皮がやわらかく食べやすいので、幅広い世代に好まれています。まだ単なる彩りとして使われることが多いですが、香り高い品種などもあり世界が広がりますよ。迷った時はお店の人に声をかけて、好みを伝えるのが一番早いと思います。コミュニケーションを取りながら選ぶことで、いち早く好みのトマトに出合えますよ。」
最近は品種改良により、特徴の際立った質の高いトマトが多いそう。私たち消費者にとっては、値段だけなく、自分の好きな味や食感のトマトを探す楽しみ増えて、ますます目がはなせません。(TEXT:クックパッド編集部)
●取材協力:九州屋
お客様と心の通う対面接客販売を何よりも大切にしている九州屋の店舗はいつでもにぎやかで活気に満ち溢れています。その活気こそが多くのお客様にご支持いただけるまでに成長した源だと自負しています。各店舗の店長や販売のスペシャリスト"ショップアテンダント"は、ほぼ全員がジュニア野菜ソムリエ資格を取得。お客様から、「買い物をしながら、気軽に野菜の旬や効能、調理方法などを聞くことができる」と大変ご好評をいただいています。
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