昨日ハフポストの記事をみた。
女性アイドルグループ「BiS」のプー・ルイさんがダイエットに失敗したことで芸能活動を休止する一連のストーリーが収められた動画について書かれた記事。ファンの声や専門家の声も書かれている。
一人の若い女性を「ブタ」と罵り、その動画を公開することは、視聴者にも「やせ信仰」を植え付けることにならないだろうか。
この言葉が私に「そうだ、そうだ」と言わんばかりに、普通体型の人が周りの目を気にしてやせることが本当にいいことなのかを考えさせた。
この動画の場合、アイドルだから職業上、仕方がないという意見の人もいるかもしれない。
でも仕事だからって本当にこのようなやり方は正しいのだろうか。
他の業界で男性は女性にどんな姿を求めているのか、キャバ嬢の友人に聞いてみた。
―――キャバクラって男性が来るイメージがあるんだけど、どんな女の子が求められているの?
細くてかわいくて愛想よさそうな女の子が求められている気がする。細さはかなり大切。
―――細くなるためにどんなことに気を付けた?
夜の仕事って生活リズム崩れるから、食べることはめっちゃ気遣ってる。前まで、一日一食とか普通だった。
―――それ大変だね。
キャバドレスは細くないと綺麗に着こなせない服が多いよ。あとおっぱいが大きくないとダメ。
―――この仕事を初めて大変だったこと、辛かったことって何かある?
とにかく求められる体型になることが、この仕事についてからの試練だった。
彼女の口から出た言葉は、どの発言も男性が求める体型が彼女を苦しめているようだった。
また、「BiS」のプー・ルイさんの一連について話したところ、
「キャバクラには、体入(体験入店)の時に書かせられる履歴書の記入欄に"体重"の欄があるんだけど、その体重も恐らく審査基準に含まれてる。外見が良ければその場で、採用するし、良くなければ面接の時点で返される」。
プー・ルイさんが体重のことで頭を悩ませていたように、体重という数字がキャバクラ業界でもカギであることを教えてくれた。
「うちらもアイドルと同じ。所詮、店の売り物はお酒よりは女の子。
キャバクラのシステムって女の子が表舞台で働いてるけど、男性社会で動いてるから、男性の目って厳しいなって感じる。」
男性の目は厳しい。
細くなろうと努力しているその結果が仕事に直結する。
そんな考えを変えるには、容姿以外のその人の姿をもっと評価するべきである。
友人は、自分の経験をもとに体型以外の要素で努力していることを話してくれた。
「体型や見た目を気にすることもしょっちゅうあるけど、自分の武器はトーク力だって今は思う。いかに目の前のお客さんが楽しんでくれるか、満足してくれるかが大事だって思ってるから、見た目は重要視されやすいけど、一緒に過ごす時間を盛り上げることに力入れて頑張ってるかな」
エネルギッシュな発言は、強く私の心に刺さった。
お客さんのことを一番に考え、トーク力を強化することで自分の強みをも活かした働き方。
アイドルや女優、タレント、モデルだって、容姿以外の部分も評価されれば、きっと社会全体が変わっていくのではないだろうか。
注目を集めるために、女性をここまで追い詰めなければいけないのはやり過ぎだと思った。
どんなシチュエーションにおいても、どんな業界においても、人間として尊重した行動を心掛けてほしい。
ハフポスト日本版では、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。
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