ニュルブルクリンクが経営破綻してから1年以上が経つ。現所有者の独ラインラント・ブファルツ州のもとには、複数の企業からの入札申し込みがあるものの、サーキットとアミューズメントパークを含めた施設が抱える巨額の負債の回収の目処は立っておらず、売却の行方は未だ不透明だ。しかし、このほどドイツ大手自動車メーカーが入札に名乗りをあげたと報じられたのでお伝えしよう。
ニュル買収に有力視された大手自動車メーカーが、ダイムラーなのかBMWなのか、あるいはVWグループなのかは分からない。どこが買い取ったとしても、全長13マイル(約21キロ)で73のコーナーを持つ北コースをこれまで通り一般客や他の自動車メーカーが使えるよう運営することが買収の条件のようだ。
Advertisement
自動車メーカーが国際的なサーキットを運営することは、珍しいことではない。鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎはホンダ、富士スピードウェイはトヨタが所有している。フェラーリはムジェロ・サーキット、ポルシェも2012年にイタリアのテストコース、ナルド・サーキットを買収している。
買収には、ドイツ自動車連盟ADACもすでに手をあげている。果たしてニュルブルクリンクは誰の手に渡るのか? 今後の動向に注目したい。
こちらはAutoblogの2013年の11月7日の記事「ニュルブルクリンクをドイツの自動車メーカーが買収?」を転載したものです