7月初旬、ローマ法王フランシスコが聖職者たちに、「司祭や修道女たちが最新モデルの車に乗っているのを見ると胸が痛む。そんなことではいけない」とし、慎ましい車をえらぶべきだと伝えたと、ロイターが報じている。
法王は、カトリック教会は世界中の不遇な人々を助けるためにより一層の力を注ぐべきで、自分たちが贅沢な車に乗っている場合ではないと語り、高価な車を購入する前に、"世界ではどれだけの子供たちが餓死しているか"を考えてほしいと続けた。
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ローマ法王フランシスコは今年3月、先代の法王ベネディクト16世に代わり即位。それ以来、先代が居住していた豪華な宮殿ではなく、聖職者用の宿舎に住居し、バチカン市内での移動にはフォード「フォーカス」を選ぶなど、自ら質素倹約に努めている。
ちなみに、今月初旬"ポープモービル"と呼ばれる法王が信者の前に姿を見せるために使うメルセデス・ベンツ「Mクラス」ベースの新しい専用車が、ダイムラーAGのディーター・ツェッチェ会長(上記画像)からローマ法王に送られた。群衆の中でも法王がよく見えるように設計されているこの専用車は、セキュリティがかなり強化されており、法王が各国を訪問する際にも安心して使用することができるとのこと。そのほか、スマートの電動アシスト自転車、「e-bike」も法王に送られている。