中国のメーカー、BMWとビートルをパクったEVを発表

最近はあまり中国の自動車メーカーが作るとんでもないコピー車の話題は聞かなくなっていたが、中国の山東省で開催されたEV EXPOで、とんでもない2台が登場した。

最近はあまり中国の自動車メーカーが作るとんでもないコピー車の話題は聞かなくなっていたが、中国の山東省で開催されたEV EXPOで、とんでもない2台が登場した。Jinmaなるメーカーが販売する「JMW2200」(上の写真)と、Vidoevというメーカーが製作したプロトタイプ(下の写真)なのだが、どうやら両社とも、コピーしている事を隠すつもりもないようだ。

まずはJMW2200だが、これは例えるならBMW「i3」が廃棄処理を途中で免れた、といった姿だ。ノーズには臆面もなくBMWのキドニー・グリルが盗用されており、ゴールドやオレンジ色のボディに黒いボンネットを組み合わせたカラースキームさえも真似している。中国の自動車情報サイト『Car News China』によれば、Jinmaという名前についても関連があるという。Jinmaは中国語で"黄金の馬"を意味し、BMWの中国語読みとなるBaomaは"宝の馬"を意味するのだとか。

JMW2200は、パワートレインに出力4hpの電気モーターと鉛蓄電池を搭載し、航続距離は120km。車両価格は24,998人民元(約48万円)と超安い。

JMW2200はBMW「i3」の影響を受けていたが、もう1台のVidoev社によるプロトタイプカーは、複数のメーカーの要素を取り入れている。デザインだけを見れば、明らかにフォルクスワーゲン「ビートル」のパクリだが、後部座席用ドアが増えているためフォームは微妙に異なり、何とも風変わりな5ドアのハッチバックとなっている。メーカーのエンブレムは日産のエンブレムに非常によく似ているが、よく見ると、その活字体はボルボのものと見分けがつかないくらいだ。

インテリアはまだ完成されていなかったが、『Car News China』よれば、鉛蓄電池がリアシート下に設置されるそうだ。発売は2016年の予定で、金額は10万人民元(約190万円)程度だという。

2台のコピー車の画像をギャラリーにアップしたので、ぜひご覧いただきたい。参考までにi3の映像も用意しているので、JMW2200と比べて見よう。

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