確かに『アナと雪の女王/家族の思い出』は良かったようだ。でも『リメンバー・ミー』が目当ての観客は、ディズニー・ピクサーがなぜ本編が始まるまで「少しも寒くないわ」とばかりに長々と20分も引っ張ったのか首をひねっているのだ。
感謝祭の週末に米国で封切られたディズニー/ピクサー長編最新作『リメンバー・ミー』は予想通りの大ヒットだったが、『アナと雪の女王/家族の思い出』 と題された21分の"短編"(日本では「短編」ではなく「『アナと雪の女王』の22分の新作」とされている)が本編の前に上映されたことに関しては、上手くいったとは言えないようだ。
観客が"アナ雪"を嫌っていたわけでも、そのストーリーに問題があったわけもない。観客は『リメンバー・ミー』を見に映画館にやって来ているのに、なぜ20分以上も別の作品を見せられたのか困惑しているのだ。確かに「短編」とは言えない長さである。
観客はもとより、映画館のスタッフもこれには困ったようだ。
「ディズニーのおかげで仕事が増えた。20分もあるアナ雪の短編を『リメンバー・ミー』の前に流すもんだから、70名ほどのお客様が上映館を間違ったと思って大変だった」
「劇場が『リメンバー・ミー』の前に上映するアナ雪の短編は21分ありますって警告を張り出してた(笑)」
「うちの近所の映画館、アナ雪の短編が20分あってから『リメンバー・ミー』が始まりますって貼り紙だしてた(笑) 気を付けよう」
「『リメンバー・ミー』を見に来てアナ雪の超大作"短編"を見ている私の姿」
「8歳になる甥っ子が『リメンバー・ミー』の前に上映された20分もあったアナ雪の短編にうんざりしてひと言。『誰も頼んでないよ』」
「激しく同意。前座は多少長すぎる気もするがまあ良かった。でも『リメンバー・ミー』がすんなり始まってくれた方がもっと良い。だってあんなに素敵でキレイな映画なんだから」
ああ、可哀想なオラフ。本編のあとにしたら良かったのか? それともアナ雪はオプションにしてそれを明確にしておき、『リメンバー・ミー』が始まる前に少し休憩を挟んで、家族連れが上映時間の20分後に来場できるようにしても良かったのかもしれない。
『リメンバー・ミー』と22分の"アナ雪"最新作『アナと雪の女王/家族の思い出』は、2018年3月16日に日本公開。
■参照リンク
(2017年11月30日AOLニュース「ディズニー/ピクサー新作『リメンバー・ミー』、米国で好スタートも同時上映の『アナ雪』短編が長過ぎると不満続出」より転載)
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