川崎市に住む10代の男性が2月25日、ジカ熱に発症していたことが分かった。男性はブラジルから帰国し、発熱や発疹などの症状を訴えていたという。2015年に中南米で感染が拡大して以降、国内で感染者が発見されたのは初めて。NHKニュースなどが報じた。
共同通信によると、国立感染症研究所のウイルス検査で感染が判明した。冬場の現在は、ウイルスを媒介する蚊が活動していないため国内で感染が広がる状況ではないという。
国内でジカ熱の感染者が確認されるのは4人目で、2013年以降、フランス領ポリネシアとタイから帰国した日本人3人が、現地で蚊にさされ帰国後に発症していた。
■ジカ熱とは?
ジカ熱は、ジカウイルスを持つ蚊に刺されることで発症する感染症だ。2015年5月のブラジルを皮切りに、中南米を中心に25の国と地域に拡大。感染者は感染者は今後400万人に上る恐れがあるとみられている。
妊婦が感染すると新生児に脳の成長に障害が出て小頭症を引き起こす恐れがあり、世界保健機関(WHO)は1日、「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」を宣言している。
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