ザギトワは「秋田犬への愛」をさらけ出し、メドベージェワは「人生」を語った

メドベージェワは、ソ連の伝説的なロック歌手の曲でエキシビションを踊っていた。
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メダルを掲げるザギトワ選手(右)とメドベージェワ選手
Grigory Dukor / Reuters

平昌オリンピックのフィギュアスケート女子で、金メダルに輝いたロシアのアリーナ・ザギトワ(15)と銀メダルを獲得したエフゲニア・メドベージェワ(18)の両選手が、ロシアフィギュアスケート連盟のインタビューに応じた。

ザギトワ選手は金メダルの「ご褒美」として秋田犬を飼うことを両親にねだっていることを明かし、メドベージェワ選手はオリンピックの経験が自分の内面を変えるきっかけになったと語った。

連盟が公開した2人のインタビューは次の通り。

―犬が欲しいそうですね。

オリンピック前、日本で合宿をしていたんですが、その時読んだ雑誌に秋田犬の写真が載っていました。秋田犬は映画「ハチ公物語」で知られる犬です。

私はすぐに気に入り、そんな忠犬を飼いたいと思いました。

母に秋田犬を飼いたいと言ったら、「オリンピックでいい成績を残せたら考えましょう」と言ってもらいました。父と話し合うのかわかりませんけど、とにかく秋田犬が欲しいです。私はそもそも動物好きなんです。モスクワでも猫と2匹のチンチラを飼っています。

猫やチンチラとおしゃべりしますし、時には両親にさえ言えないことも話します。彼らは絶対私を裏切りません。私のことをよくわかってくれています。

以前もヨークシャー・テリアを飼ったことがあります。いい犬ですが、小さかったです。それに比べて秋田犬は...。秋田犬と散歩にも行けますし、一緒なら何も怖いものはありません。私を守ってくれるでしょう。

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フィギュアスケート女子シングルでフリーの演技を披露するザギトワ選手
Damir Sagolj / Reuters

―ジェーニャ(エフゲニアの愛称)、オリンピックはどうでしたか?

とても、とても素晴らしかったです。とても。

―競技では大きな満足感があったかと思います。あなた自身、オリンピック後には大きな変化があったと言っていましたね。詳しく聞かせてください。

自分の内面ががらりと変わりました。オリンピックを経験したことで、以前は簡単とか難しいとかいう尺度でしか考えられなかったことが、違った感覚でとらえるようになりました。

私はそんな人生を送りたいのだと、はっきりと認識するようになりました。

―例えば?

それは個人的な感覚です。とても内面の深い部分の話です。表面的なものではありません。

―総合的に考えば、オリンピックはあなたの人生にとって最もシビアな出来事になりました。

それについて詳しく話すことはないでしょうが、その通りです。

―エキシビションでは、ビクトル・ツォイ(※)の曲「カッコウ」を使った新しい演目に挑戦しましたね。あれはあなたのことを表現しているのですか。

その通りです。あの演目は今の私の心境を表現しています。

※ソ連時代に活動したロックバンド「キノー」のボーカル。政府が唯一認めたレコード会社との契約がなく、活動はアンダーグラウンドだったが、大人気を誇った。交通事故により28歳で亡くなった。

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エキシビションでビクトル・ツォイの曲にのって滑走するメドベージェワ選手
John Sibley / Reuters

連盟はインタビューの詳細を改めて公開するとしている。