羽生結弦、史上初の4回転ループ成功も「全く関係ない、悔しい」(画像集)

白を基調とした衣装を初披露した。
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フィギュアスケートの国際大会、オータム・クラシックは9月30日(日本時間10月1日)、カナダのモントリオールで行われ、今季初戦となるソチオリンピック金メダリストの羽生結弦(21)が男子ショートプログラム(SP)で史上初の4回転ループを成功させ、88.30点で首位発進した。日刊スポーツなどが報じた。

白を基調とした衣装を初披露。プリンスの人気曲「レッツ・ゴー・クレイジー」の曲調に乗り、冒頭で今季から取り入れた4回転ループに挑戦、成功させた。

4回転ループは決めたが、続く連続ジャンプでは、4回転を予定していた最初のジャンプが1回転となり2つめのジャンプの着氷でバランスを崩して転倒。滑り終えると、失敗した場所の氷をたたき悔しがった。

初の快挙に羽生は「世界初というのは皆さんは驚くと思うし、いいニュースだと思いますが僕にとって全く関係ないと思っています。プログラムを完成しきれず点数が90点に届かなかったことも悔しいです」とコメント。「ループももっときれいに跳べるのでうれしいという思いが純粋に出てこないです」などと冷静に試合を振り返った。

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■ループジャンプとは

ループ・ジャンプは、名前の通りループ(輪)を描くような動きをすることから名付けられた。右足外側のエッジで滑りながら、左足を少し前に出して、滑ってきた勢いを使って踏み切る。難易度としては、フリップよりもやさしく、サルコウやトゥループよりも難しいという位置にあり、6種類のジャンプのなかではやや易しい部類となる。

4回転ループを成功させるのは、国際スケート連盟(ISU)公認の試合で初めてとなる。9月23日にジュニアグランプリシリーズ・スロベニア大会で、アレクセイ・クラスノジョン(アメリカ)が跳び認定はされたが、着氷時に手をついたとして国際スケート連盟は成功と認めていなかった。