フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦、NHK杯が11月28日に開幕し、男子ショートプログラム(SP)でケガからの復帰戦に臨んだ羽生結弦(19=ANA)は78.01で5位につけた。
羽生は、NHK杯で3位以内に入れば、12月にスペイン・バルセロナで開催されるグランプリファイナルに出場できる。中国杯での衝突でのケガの影響があるとされていたが、ファイナルへの出場を目指し、難易度を下げて出場した。
最終11番目に滑走した羽生は最初の4回転トーループで高さが足りず転倒。その後のトリプルアクセルをしっかり決めるも、次のコンビネーションジャンプは1回目の着氷で手をついてしまった。
6分間練習でジャンプを決めていた羽生は、試合の後、「練習ではうまくいっていて、トーループ、ルッツに関しては、ケガをする前よりも感覚よく飛んでいたので、問題ないかなと思っていたが、実際はこうなっちゃったので、また明日に向けて、新しい課題になったなと思います。フリーの方はもっと得点を稼げると思いますし、難易度を落としていると言っても、去年のオリンピックで滑った難易度と変わらないので、しっかりと自分ができるという自信を持って、明日も頑張って行きたい」と述べた。
NHKの番組で解説を担当していた、ソチ・オリンピック女子フィギュア代表の鈴木明子氏は、「ジャンプのミスが出て、ケガの影響が出たかなと思ったが、明日につながる演技だった」と評価。同じく番組解説を担当した織田信成氏も「単発のジャンプは素晴らしいものが飛べていたが、ケガの影響で、演技全体を通しての練習時間が、うまく取れなかったことが要因ではないか」と述べた。
この日、男子SPでトップに立ったのは、10月のカナダ大会で1位となった日本の無良崇人(むら・たかひと:23=HIROTA)。冒頭の4回転トーループを決め、得点は86.28として今季の個人ベストを更新した。
無良は演技後、「ジャンプはすごく落ち着いてやれたかと思う。ステップでつまづいたのが悔しいが、全体としてはうまく滑れた。(会場からの手拍子が)後押しになった。最後の最後のちょっとしたミスで順位が変わってしまう。最後まで気が抜けないと思っていたが、気を抜いたらステップでつまづいてしまったので、次回ミスしないようにという気持ちです。明日は表彰台を目指して、頑張りたい」と述べた。
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