フィギュアスケート世界選手権男子ショートプログラム(SP)の当日公式練習が30日昼(日本時間31日)、アメリカ・ボストンで行われ、羽生結弦(ANA)が珍しく怒りを爆発させた。スポニチなどが報じた。
羽生はSPを前に、サブリンクでの公式練習に参加。SP使用曲をかけて滑走していたが、デニス・テン(カザフスタン)が羽生の滑りを妨げる場所でスピンしており、ぶつかりそうになった羽生は「それはねえだろ、お前!」と激怒した。その直後のトリプルアクセル(3回転ジャンプ)で転倒し、壁にぶつかると、そのまま右拳で壁を強くたたきつけたという。
前日(29)に行われた本番会場での公式練習でも、羽生は曲がかかっている練習の最中にテンと接触しそうになり、演技を中断せざるを得なかった。
通常5〜6人で行われる公式練習では、曲をかけて滑っている選手が優先されるという暗黙のルールがある。日刊スポーツによれば、羽生陣営は、本番直前の6分間練習でも同様のことが起こらないように、日本スケート連盟を通じ、テン側への注意喚起をする予定だという。
▼写真をクリックするとスライドショーが開きます▼