ソチオリンピックの新種目フィギュアスケート団体で2月9日、金メダルを獲得したロシア。女子シングルのショートとフリーでは、15歳の新鋭リプニツカヤが初めてのオリンピックで圧巻の演技を魅せた。注目を集める地元ロシアの“次世代の妖精”、その魅力をまとめた。
■今季シニアに本格参戦、欧州選手権優勝
ユリア・リプニツカヤは、1998年生まれの15歳。4歳で競技をはじめ、現在はトゥトベリゼ・コーチの下、モスクワで練習に励んでいる。2012年の3月に世界ジュニア選手権で優勝。シニア本格参戦となる今季は、グランプリシリーズで2連勝。グランプリファイナルは、浅田真央に続く2位。1月に開催された欧州選手権は、逆転で大会最年少優勝を果たしている。
1998年6月5日、ロシア・エカテリンブルク生まれ。4歳で競技を始め、現在はトゥトベリゼ・コーチの下、モスクワで練習に励む。12年3月の世界ジュニア選手権では総合187・05点の高得点で優勝。10月にはシニアデビュー戦のフィンランディア杯を制覇し、GPシリーズ初陣の中国杯では浅田真央に続く2位。シニア本格参戦の今季はGPシリーズ2連勝し、GPファイナルは2位と躍進した。趣味は乗馬と絵画。158センチ。
(日刊スポーツ「15歳リプニツカヤ 真央強敵」より 2014/01/19)
■オリンピック年齢制限より、1カ月早くうまれた15歳
浅田真央は年齢制限によって2006年のトリノオリンピックには出場できなかったが、6月生まれのリプニツカヤはフィギュアスケートの出場条件「前年の7月1日に15歳になっている」をクリアしている。体が軽くジャンプが飛びやすい時期に、オリンピックの舞台に立てるのだ。
フィギュアスケートの五輪出場には年齢制限がある。それは、五輪前年の7月1日に15歳になっていること。9月生まれの浅田は絶好調時に06年トリノ五輪に出場できなかったが、6月生まれのリプニツカヤは条件をクリアしている。体が軽くジャンプが跳びやすい最高の時期に、自国開催の夢舞台に立てる強運。
(スポニチ「ロシアの15歳妖精リプニツカヤ1位!一躍金候補に」より 2014/02/10 05:30)
■武器は、柔軟性を生かした「キャンドルスピン」
3回転ルッツ—3回転トーループなどのジャンプも魅力だが、一番の武器は、柔軟性を生かしたスピンだ。背中ごしに右足にぴたりとくっつけ高速回転するビールマンスピン。体全体が1本のろうそくに見えることから、自ら「キャンドルスピン」と名付けたという。フィギュア団体では、最高難度のレベル4を獲得している。
確かな武器がある。柔軟な身のこなしを生かした自分だけのスピン。特に背中ごしに上げた右脚を体にぴったりくっつけるビールマンスピンだ。本来は靴のブレード(刃)を持つ両手は、足首をつかむ。1本のろうそくのように見えるため、自ら「キャンドルスピン」と名付けた。
(日刊スポーツ「15歳リプニツカヤ 真央強敵」より 2014/01/19 09:33)
■リンクの上で強靭な精神力を発揮
「ロシア!」の声援がこだまするなど、開催国ならではの重圧を受けながら、リプニツカヤは強靭な精神力を発揮し、自己ベストを更新した。
演技前から地鳴りのような「ロシア!」の声援がこだま。開催国の重圧を受けながら氷上に立ったリプニツカヤは、「普段の試合より冷静だった。応援が力になった」。強靱(きょうじん)な精神力としなやかな動きでトップの点をたたき出した。
(SankeiBiz「【ソチ五輪】15歳リプニツカヤ 魅惑の「キャンドル」点火」より 2014/02/10 09:45)
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