小池百合子知事「逃げている」と指摘、 豊洲移転決めた石原慎太郎氏の責任問う

豊洲移転に関しては、石原氏の損害賠償責任を問う住民訴訟がおこされている。

東京・築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区)への移転をめぐり、小池百合子都知事が2月3日の定例記者会見で、石原慎太郎元都知事が移転決定の経緯を詳しく説明していないとして「逃げてしまっているという印象」「石原さんらしくない」と批判した。

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小池百合子知事(2月3日、東京都庁)

豊洲移転に関しては、石原氏の損害賠償責任を問う住民訴訟がおこされている。原告側は都に対し、石原元知事に土地の売買代金約578億円を賠償請求するよう求めている

都はこれまで「石原氏に損害賠償責任は存在しない」としてきたが、小池氏は1月20日の記者会見で、方針を再検討し、移転決定の経緯を調べなおす方針を示した

3日の会見では、報道陣から「(住民訴訟の)原告側が石原元知事への証人喚問を希望している。どう思うか」と問われると、小池氏は「決断の経緯は明確にされるべき」「逃げてしまっているという印象は良くない」「これまでの石原さんらしくない」と石原氏を批判。石原氏側が住民訴訟に対してどう対応するか、注目する姿勢を示した。


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これ、司法のことでございますが、原告である限りは、色んな形で対応されるということは期待されるんじゃないでしょうか。
ただ、これまでなされなかったわけでございますけれども、ここをどのような対応をされるかは、石原知事側の判断だと思っております。
しかし、これまでどのようにして決断をしてきたかということは、私は明確にされるべきではないかと、このように思っています。「逃げてしまっているという印象は良くないんじゃないかな」「これまでの石原さんらしくないんじゃないかな」という風に思います。

――小池百合子都知事(2017年2月3日)

小池知事はこの日の会見で、都の弁護団に勝丸充啓弁護士(元広島高検検事長)ら6人を、新たに都の弁護団として選任したことを発表した。