鳩山由紀夫氏、韓国でひざまずいて謝罪「心から申し訳ない」【動画】

鳩山由紀夫元首相が韓国・ソウルの西大門刑務所跡地を訪れ、日本軍が戦時中に収容者に行った行為について謝罪した。

韓国を訪問中の鳩山由紀夫元首相(68)が8月12日、ソウル市内にある西大門刑務所跡地を訪れ、日本軍が戦時中に収容者に行った行為について謝罪した。ハフポスト韓国版に掲載されたハンギョレの記事によると、鳩山氏はひざまずいて手を合わせたという。

西大門刑務所は日本が朝鮮半島を統治していた時代、政治犯が収容されており、独立運動弾圧の象徴とされている

鳩山氏はこの日、約40分にわたって館内を見学。その後、追悼碑に献花し、靴を脱いで膝を折り、手をついて祈りを捧げた。

その後、記者会見した鳩山氏は、「本日、元総理大臣として、また、一人の日本人として、もとより、一人の人間として、西大門刑務所を訪れて、日本が貴国を植民地統治していた時代に、独立運動、万歳運動で大変尽力をされた柳寛順さんをはじめ、多くの皆様方をここに収容して、拷問という大変ひどい刑をあたえ多くの命まで奪ってしまったという事実を、この場で思い出して心から申し訳ない、おわびの気持ちをまず捧げてまいりたいと思います」とコメント。

さらに、同刑務所が最初は500人からどんどん大人数を収容するようになったことを知り、「皆様方の先祖の方々が、この国の独立にむけて大変力を尽くし、命をかけてこられたということを、学ばせていただきました」と評価。刑務所の中でも独立運動を行ったという収容者に対し、「その民主主義に対する熱意・情熱に対して命をかけておられることに対して、心から敬意を、心から頭がさがる思いが致しました」と述べた。

さらに、これらの収容者を狭い部屋に詰め込んだり、拷問を行ったことを知ったと語り、「思想犯を罰するために、このような非常な過酷なところで拷問を受けさせるというようなことは、決して人権ということを考えたら、あってはならないことだと感じました」と述べ、「拷問などというひどい仕打ちを与えてしまい、命まで奪うことまで平気で行ってしまうことに対し、おわびの気持ちを捧げてまいりたいと思っております」と繰り返し謝罪した。

一方で、安倍首相が発表する予定の70年談話については、「もし、出されるのであれば、当然、日本が過去どのようなことを行ってきたのか、心から反省する必要があります。当然、その中には、韓国に対して、植民地統治を行ったことを、そして、中国を始めとする近隣諸国に侵略を行ったことを、事実としてしっかり書き入れねばなりません。また、そのことを反省をしておわびをする気持ち、謝罪の気持ちも当然、含まれていなければなりません。そのような内容が、安倍総理の真心から、しっかりと発出されることを、心から期待しています」と主張した。

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