中国東北部・吉林省のプールで、7月29日、人工の波を作り出す装置が故障したため、計画していたものより大きな波が発生し、波に飲まれた44人が怪我をした。
■次々に大波に呑まれ...
事故があったのは、吉林省龍井市のプール。
国営放送の中国中央テレビCCTVなどによると、機械で人工の波を作り出せるプールで、当初の予定よりも大きな波が発生してしまった。
市の発表によると、この事故で44人が怪我をした。うち37人は軽傷で済んだが、3人が肋骨を折るなどの重い怪我を負った。死者はいなかった。
当時の様子を捉えた動画を、国営通信社の新華社などが載せている。
動画からは、浮き輪などを使って水面に浮かんでいる人たちが、次々に大波に呑み込まれていったことが分かる。動画はプールサイドに立っていた撮影者が逃げ出す場面で終わるが、その足元にも水が迫っている。
この事故を巡っては、「老人が酒に酔って波を作る機械をいじったのが原因」とか「病院は怪我人で埋め尽くされている」などといった噂がネットで出回っていたが、龍井市は「全てデマだ」と否定した。
市は施設の営業を停止させ、調査を進めている。