青木ヶ原の樹海で自殺遺体動画を撮影、YouTuberが謝罪 「許してもらえるとは思っていないが…」

再生回数を伸ばす意図はなく、「自殺と自殺防止の認知を高めようとしたんです」と弁明している。
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ローガン・ポール氏のYouTubeチャンネルより

自殺の名所として知られる青木ヶ原の樹海で、男性の遺体を撮影した動画をYouTubeに投稿した人気YouTuberのローガン・ポール氏が1月2日、謝罪動画を公開した

動画でポール氏は、「許してもらえるとは思っていないが、それでも謝罪したい」と反省の意を表している。

つづけて、「インターネットを利用している人や動画を見た人たち、心の病やうつ病、自殺願望で苦しむ人たちに謝罪したいと思います。そして何より、ご遺体の本人とご家族の皆さんに謝罪したい」とコメントした。

動画を投稿したローガン・ポール氏(22)のYouTubeチャンネルには、1500万人が登録している。ポール氏は、「日本の自殺の森で死体を発見」というタイトルが付けられた15分間の動画を投稿した(現在は削除されている)。

動画には、ポール氏が青木ヶ原樹海で首吊り自殺したとみられる若い男性の遺体を発見するところが映し出されていた。青木ヶ原樹海は、世界的に「世界で2番目に自殺が多い場所」として知られている

ポール氏が投稿したこの動画は収益が無効化されたが、最初の24時間で600万回再生された。

ネット上で批判が高まったことを受け、ポール氏はその後、Twitterで謝罪。「ネット上でネガティブな影響ではなく、ポジティブな影響を与えることが出来るかもしれない」と思った、と弁明している。

動画の再生回数を伸ばす意図はなく、「自殺と自殺防止の認知を高めようとしたんです」とも付け加えた。

アメリカ・YouTube社はこの件を受けて声明を発表。「私たちの心は、あの動画に映った方の家族とともにあります」とコメントし、「YouTubeは、暴力的なコンテンツを扇情的に、敬意に欠ける方法で投稿することをポリシーで禁じています」と説明した。

また、ハフポストUS版によると、ポール氏の動画がYouTubeのコミュニティ・ガイドラインに違反する行為に当たるとして、サイト内の一部の機能を利用できなくなるペナルティを課したという。しかし、ペナルティは約3カ月で取り消される。