塩村文夏(あやか)東京都議(35)が都議会本会議で「早く結婚しろ」などと都議からセクハラのヤジを浴びせられた問題で、塩村氏は6月20日、国会内で記者会見し、同日午前に議長宛てに提出した発言者の処分を求める要求書が受理されなかったことを報告した。塩村氏は「都議会という場で、バッチをつけた議員があのような言葉を発していることはとても悲しい。あってはならないことだ」と訴えた。
会見の様子はニコニコ動画で中継された。
塩村氏は20日午前、所属するみんなの党の女性局と東京都総支部ともに発言した都議の特定と処分を申し入れた。しかし、議会側から書面で返答があり、「地方自治法133条に基づく処分要求書について、被処分要求議員の氏名の記載がありません。処分要求書としての用件が不十分であり、その後の手続きを進めることができないため、本日中に補整をしてください」と記されていたという。
塩村氏:地方自治法上では名前がないと受理ができないということはないと思いますが?と聞いたのですが、その後の処理を進めていく上で議員の名前がないと、懲罰委員会、そのようなものを設置ができないので、どうしても受け取ることができないということでした。私としては懲罰委員会を設けるというよりも、議会に対して助けを求めたという形でこの紙を出させていただきましたので、非常に残念な気持ちでいっぱいです。
(「みんなの党 定例会見」より 2014/06/20)
塩村氏は「ヤジをあびた時に、発言をした人の方向を見た。この方だということは今は言えないですけど、2、3人に絞られている」と述べ、さらに当該議員は自民党会派であることを明かした。
みんなの党の浅尾慶一郎代表は「都議会のみんなの党会派が、すでに声紋解析を行うことができる業者を見つけており、できるだけ速やかに氏名の特定につなげたい」と述べ、党として独自に発言者を特定する意向を示した。また、発言者に対して「責任を認め、自発的な議員辞職を求めたい」と強調した。
さらに浅尾氏は、安倍政権が子育てをしている女性の社会参画を促進することを政策として訴えており、国会でも議論がなされていることを指摘した上で、「東京でも未婚や不妊への対応策をとっていこうと、塩村都議が質問や提案をしていることに対して、こういうヤジが飛んでくるということは、そういうことを実は考えていない人がいるということだと思う」と批判した。
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