「何となく選挙に行かない」若者へ、絶対お得な候補者の選び方

18歳、19歳、そして20代の若者は絶対、選挙に行った方がいい。今回の選挙だけは、すべての予定をキャンセルしてでも投票したほうが「将来ずぅーっとお得」だから。
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参議院議員選挙も佳境である。18歳選挙権がスタートし、注目を浴びている。TVでも、

「選挙に行きますか?」

と若者に問いかける街頭インタビューが各局行なわれている。

「もちろん、行きまっすよっ!」

というチャラ男君もいれば、

「う〜ん、行かない。なんか、みんな行くって言ってるから私はいいかなぁ」

みたいな女子もいる。

いやいや、18歳、19歳、そして20代の若者は、絶対、絶対、選挙に行った方がいい。今回の選挙だけは、すべての予定をキャンセルしてでも投票したほうが「将来ずぅーっとお得」だから。選挙に行かないことは、バーゲンセールの超お買い得品をスルーするようなもんだから。本当もったいない。

「誰を選んだらいいか、わからない。」

「政党とか,与党とか野党とか、興味ない。」

 選挙に行かない若者の中には、そう思っている人も多いだろう。

「間違った候補者を選んだらどうしよう」とか、

「憲法改正とか、経済政策とか良くわかんなし、考えるのめんどくさい」

と思っている人も多いだろう。

大丈夫!

今回の選挙、18歳、19歳、そして20代の若者は、「投票する」だけで「大勝ち」だ。どの政党を選ぶか、誰を選ぶかは、あんまり関係ないと私は思う。

もちろん、できるなら、候補者の主張を調べたり、各党の公約を見比べて、より良い候補者を選んだほうがいい。

→例えばこちらのサイトなど便利 

だけど、時間もないし、現実今はあんまり興味がないなら、そんなことしなくていい。投票所に行けば、候補者は書いてあるから、そこから選んで名前を書いて投票すればいい。最悪、白紙で投票してもいい。白紙でも投票所に行けば、「若者の投票率」にはカウントされる。

今回の選挙の最大の争点は「若者の投票率」が、どれだけ高まるかだ。

今までの選挙と、今回の選挙の大きな違いは、各党とも「子ども・若者」政策にものすごく力を入れている点である。

私は、ニコファーレで行なわれた党首討論を生で見させていただいた。安倍総理をはじめ、全ての政党の党首が、「子ども・若者」に配慮した政策実現を訴えていた。

・給付型奨学金を創設します

・貸与型奨学金は無利子を大幅に増やして有利子を減らします

・子どもの貧困対策を行ないます

・保育所を作り、保育士の待遇改善をして待機児童問題に取組みます

・少子化対策を行ないます

・最低賃金を全国1000円に、さらに1500円を目指します

・子育て支援を充実させます

・同一労働同一賃金で、非正規の方の所得を上げます  等々

今まで、こんなに若者世代に配慮した政策を各党が訴えた事はない。どちらかと言えば、高齢者対策が優先であった。その証拠に、今回の選挙前には、低所得高齢者1,200万人に3万円の給付金(年金生活者等支援臨時福祉給付金)が支給されたりしている。

なぜ、高齢者だけ3万円も貰えるのか?低所得若年層は貰えないのに?

理由は簡単。「高齢者は選挙行く」からだ。高齢者は、面倒くさくても、体調悪くても、とにかく、選挙に行くことで、自分たちに有利な政治を引き出してきたのだ。

政治を動かすのは政治家であり、政治家は選挙で選ばれる。どんなに優秀な政治家でも、議員になれなければ、「ただの人」である。だから、選挙で受かるためには、「投票」してくれる人に「配慮」した政策を行なわなければならない。

そう、実は政治を動かしているのは、「国民」ではなく、「投票する人」なのである。

今回、初めて、18歳以上に選挙権が与えられた。18歳、19歳の240万人という「投票する権利」を持った人が産まれた。各党とも、この『若者たち』に配慮した「公約」を打ち出したのである。

日本では,高齢者の投票率は高く、若年層の投票率は低い。そもそもの母数が高齢者のほうが圧倒的に多い。政治家がいくら「若者」に配慮した政治をしたくても、若年層の投票率があまりにも低すぎると、どうしてもそれは優先順位を下げざるを得ない。

高齢者の人たちは、「少子化で若者は大変だから、私たちの年金を減らして、若者に給付して」とは中々言ってくれない。また表向きは「若者支援を!」といいながら、実際自分に火の粉がかかりそうになれば、猛烈に反対したりする。「待機児童ゼロをめざせ」といいながら、いざ、自宅の近くや,近所の公園に保育所を作ろうとすると、過激な反対運動が起こる国である。

よく「自分勝手だ」と若者を批判するけれど、そういう高齢者だって、かなりなもんである。

若者に有利な政治は、若者が投票することでしか得られない、と思った方がいい。

私は仕事柄、各党の公約や党首討論などに目を通しているが、「子ども若者」政策に関して言えば、各党とも主張はほぼ同じである。そんなに差はないし、実は具体的な実行への道筋はあまり練られていない。選挙向けに,各党、若者におべんちゃらを言っている感も否めない。

それでいいのだ。今まではおべんちゃらすら言ってもらえなかったのだから。大きな前進だし、これで受かったら、「実行」していく道筋はできる。

大事なのは、若者がどれだけ投票するか、である。

「やっぱり、子ども若者対策、子育て対策、若年層の雇用対策 力をいれなきゃだめだなぁ」とすべての政治家が思うか

「やっぱり、高齢者しか選挙にこないな」

と若者を見捨てるか、それが、この選挙の本当の争点だと思う。

だから、とにかく、投票所に行って、1票を投じよう。

友達誘って選挙に行こう!

「選挙行かない」と行っている友達には

「ただ、投票するだけで俺たちに超お得らしいぞ」と説得しよう。

政治家が、若者に配慮するかどうか、今回の選挙はそれを決める選挙である。今、若者の投票率がぐっとアップすれば、給付型奨学金も子育て支援策も、最低賃金の引き上げも、ぐっと実現の可能性が高まる。

どこもみんな「やります」と言っているのだから、どの候補に投票しても失敗はない。こんな選挙は二度とないかもしれないぐらい、若者よりの選挙である。

もう一度言う。

今回の選挙、若者にとっては

投票することが大正解で、投票しないことは大失敗である。

だからどの候補者を選んでも、選挙に行った時点で、大正解だと私は思う。

「よくわかんないし〜。面倒くさいから行かな〜い」なんて思っているあなた!

絶対,投票に行った方がお得だから。行かなきゃ大損だから。

7月10日(日) 参議院議員選挙 必ず行こう!!