数々の名作ドラマに出演した女優・野際陽子さんの訃報を受けて、親交のあった人々からは哀悼の声が相次いだ。
俳優の佐野史郎は6月15日に自身のブログを更新し、野際さんへの思いをつづった。
2人は1992年放送のTBS系ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で共演。佐野はマザコンの息子「冬彦」を、野際さんは過保護な母親を好演し、その強烈なキャラクターは今なお語り草となっている。
佐野は「野際さん…ていうか、野際ママ。第二のお母さん。四半世紀前…いや、もうちょっと前にドラマで共演させていただいてから、何本もの思い出いっぱいの作品でご一緒させていただいた」と、共演の思い出を振り返った。
「プライベートでも、かつてのドラマの共演者たちとたまには食事した。こないだ会ったばかりな気がするのに。インテリジェンスあふれる会話から、下ネタまで、楽しかったなあ。辛いそぶりなんかカケラも見せず…。なんだか実感がない」と、心境を記した。
ブログの結びでは、「そういや、ドラマの中とはいえ、人生で最後にキスしたのが僕でゴメンなさい。野際陽子さん、本当にありがとうございました。安らかにお眠りください」と、惜別の思いをつづった。
『TRICK』で共演、仲間由紀恵と阿部寛も追悼
日本テレビ系ドラマ『TRICK(トリック)』で共演した仲間由紀恵も報道各社にコメントを発表した。
同作の主人公で、野際さんの娘役を演じた仲間は、「『TRICK』で母娘として14年間ご一緒させて頂いた野際さん、最近もドラマで元気にお芝居されている姿を拝見していたので、突然の訃報に、ただただ驚き、悲しい気持ちで胸がいっぱいです」と、その死を悼んだ。
また、同作で共演した阿部寛も追悼コメントを発表。「もうご一緒することができないと思うと凄く淋しいです」「年賀状も毎年出し合っていたのですが今年は…。未だこれから何本もご一緒できると勝手に思っていたのですが。本当に残念です」と、野際さんを偲んだ。
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