ミス・ワールド日本代表の吉川プリアンカさん、ハーフへの偏見に苦しんだ過去 海外でも注目

ハーフに対する日本社会の人種的な偏見という視点から、海外メディアの注目を集めている。
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「世界三大ミスコンテスト」の一つ、「ミス・ワールド2016世界大会」の日本代表に選ばれた吉川プリアンカさん(22)が、ハーフに対する日本社会の人種的な偏見という視点から、海外メディアの注目を集めている。

9月5日に東京都内であった代表選考会でグランプリに選ばれた吉川さんは、東京都出身の通訳。インド人の父と日本人の母の間に生まれ、象使いの資格を持つ

吉川さんは「すごく楽しみです、こんなにも大きな夢がかなったのは人生で初めて。日本の和心も世界に伝えて堂々とパフォーマンスをしていきたいと思います」と、11月29日からアメリカで開かれるグランドファイナルへの抱負を述べた

AFPは「インド人ハーフの象使い、日本のミスに輝く」とのタイトルで、同一性指向の強い日本で「ハーフ」への偏見に苦しめられたことを伝えた。

吉川さんはAFPのインタビューに、アメリカやインドで過ごした後、10歳で日本に引っ越したが、肌の色を理由にいじめられたことを明かし「まるでバイ菌のように思われたけど、その経験があったから私は本当に強くなった」と振り返った。「たくさんの『ハーフ』が苦しんでいる」そして「(2015年にミス・ユニバース日本代表に選ばれた黒人と日本人のハーフ)宮本エリアナさんがいなかったら『ハーフ』は日本代表になれなかった。ハーフの女性としての生き方を示してくれた彼女に勇気づけられた」と語った。

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イギリスのテレグラフ紙は、ネット上で「純粋な日本人を選べ」とする匿名の投稿や、Twitterで「日本らしさが何もない」といったツイートがあったとして、吉川プリアンカさんのグランプリ獲得で「純粋な日本人は優勝できないのか」という不満の声を呼び起こしていると伝えた。

吉川さんはAFPに、自身のアイデンティティーについて、こう話している。

「私たちは日本人です。私の『純血』について聞かれるのですが、父はインド人で、インド人の血が半分流れていることを誇りに思います。だけどそれで、私が日本人でないということにはなりません」

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