韓国の旅客船「セウォル号」沈没事故の運航会社「清海鎮海運」の事実上のオーナー、兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者とみられる遺体が見つかっていたことが分かった。NHKニュースなどが報じた。
韓国南部・チョルラ(全羅)南道スンチョン(順天)の警察によりますと、先月12日、梅畑で男性の遺体が見つかり、DNA鑑定をしたところ、21日になって、ユ前会長の兄のDNAとほとんど一致していることが分かったということです。
(NHKニュース「旅客船沈没事故 実質的オーナーの遺体か」より 2014/07/22 04:33)
5月22日、捜査当局は沈没事故に関連して巨額の資金を流用したなどとして、横領・背任・脱税の容疑で逮捕状を取り兪容疑者を指名手配したが、行方をくらましていた。懸賞金は5億ウォン(約5000万円)に引き上げられていた。遺体が本人だとすれば逮捕できなかった捜査当局への批判も出てきそうだ。
時事ドットコムによると、遺体はかなり白骨化しており死亡日時は不明。発見現場には複数の酒瓶が転がっていたという。
遺体が発見されたのは、兪容疑者の足取りが最後に確認された場所から約2.5キロしか離れていない。遺体は冬用のジャンパーと帽子を着用し、周囲に焼酎やマッコリの瓶が散らばっていた。
(時事ドットコム「事故客船オーナーの遺体発見か=DNA鑑定で兄とほぼ一致-韓国」より 2014/07/22 06:42)
兪容疑者は海運事業などを営む企業グループ「セモ」を設立して事業拡大したが、1997年に経営破綻。1987年には同氏が率いる宗教団体の信者32人が自殺した事件で、取り調べを受けたこともある。
【UPDATE】韓国警察は7月22日、遺体のDNAと右手の一部指紋が、船の運航会社会長の兪炳彦容疑者と一致したと発表した。(2014/07/22 10:37)
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