7月10日に投開票された参院選の東京(改選数6)で、新顔の音楽家、三宅洋平氏(37=無所属)が落選の見込みとなった。朝日新聞デジタルなどが報じた。ネット選挙が解禁された前回の参院選で「緑の党」から比例区に立候補し、落選者で最多の17万6970票を集めた。
三宅氏は今回、友人である「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎共同代表の応援を受けた。
改憲阻止や脱原発、超富裕層の資産再分配などを訴えた三宅氏。早大第一文学部を卒業後、2001年にリクルートに入社したが同年12月に退社し、音楽活動を行ってきた。09年まで約10年間、レゲエバンドのボーカルを務め、その後は加藤登紀子さんらと脱原発をテーマに掲げるイベントに参加するなど音楽活動を続けてきた。
9日にJR品川駅港南口で行った最後の演説には、俳優の窪塚洋介さんと格闘家の山本KID徳郁さんも応援に駆けつけた。
日刊スポーツによると、改憲勢力が参院で発議できる3分の2を獲得しそうな情勢にも危機感を訴えた。「今回ばかりは本当に危ない。(護憲への)ラストチャンスだという気持ちです。自民党の憲法草案にある緊急事態条項を認めたら、選挙ですらすっ飛ばせる。大事な物は失ってからでは遅いんです」と語っていた。
6月23日にJR高円寺駅前で行った街頭演説の動画は64万回再生を超え、選挙戦終盤にはインターネットを中心に追い上げを見せていた。