午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の99円後半。日経平均が一時300円を超える上昇となったことで、ドル/円に上昇圧力がかかった。
米国で重要経済指標の発表が続くのを前に新規のドル買いポジション構築に慎重な向きも見られ、100円回復を目前に足踏みしたが、欧州勢の参入本格化で午後3時過ぎに100円前半に急上昇した。
正午以降午後3時にかけては、ドル/円は緩やかな戻り歩調をたどった。後場の東京株式市場では日経平均
ただ、明日から米国で重要経済指標の発表が続くのを前に、新規のドル買いポジション構築に慎重な向きも多かった。ドル/円は午前の高値99.87円付近では戻り売りに押されてもみ合った。午後3時までの間、100円回復には至らなかった。
あおぞら銀行・市場商品部の諸我晃次長は「(明日の)ADP全米雇用報告や週末の米雇用統計など大きい指標が控えており、どちらかと言えば短期の売買が中心になってくると思われるので、上の方で戻り売りスタンスの参加者もけっこうあると思う」と指摘した。ただ、ドル/円のトレンドについては「結局はQE3の縮小観測の動向によるが、米国の金利は高いところで止まっているし、米国の株も落ち着いている。これらが円高を抑える要因になってくると思うので、トレンドとしての円安は継続だとみている」とした。
正午までのドル/円は99.33─99.87円のレンジで取引された。前日のニューヨークで「100円近辺のコストの悪いロングがいったん投げさせられた」(大手邦銀)中で、下値では買いが入り始めているものの、戻りは鈍かった。日経平均がボラタイルな展開になったことが嫌気されたほか、海外勢や個人投資家が戻り売り目線にあることも上値を抑えた。[東京 4日 ロイター]
(ロイターニュース 和田崇彦)