山梨県山梨市長の望月清賢容疑者(70)が、市の職員採用試験で受験者の結果を改ざんしたとして、警視庁は8月7日、虚偽有印公文書作成などの疑いで逮捕した。NHKニュースなどが報じた。
警視庁が7日午前、望月容疑者を任意同行して事情を聴いていた。
時事ドットコムなどによると、望月市長は、市職員の採用試験で特定の人物が合格できるよう虚偽の書類を作成するなどした疑いが持たれている。
山梨市の採用試験は、筆記テストなどの1次試験と、面接、作文による2次試験を経て合格者が決まる。
望月市長は、前市長が廃止した試験への立ち会いを復活させており、採用に関する不正な書類作成に関わった可能性があるという。
警視庁は6月、石材販売会社の仕入れ資金名目で現金約3億8000万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で望月市長の元妻を逮捕。この事件の捜査で、元妻が住んでいた望月市長の自宅を捜索し、押収資料の分析を進めていた。
望月市長は詐欺事件について自らの関与を否定していた。
望月市長は山梨市議や山梨県議を務めた後、2014年2月の市長選で初当選。現在1期目を務めている。