ポータルサイト「Yahoo! Japan」などを運営するヤフーは、10月3日、新卒の一括採用を廃止することを明らかにした。エントリー窓口は同日から開かれる予定で、新卒・既卒にかかわらず18歳以上、30歳以下の通年応募が可能となったという。技術・営業など全職種が対象で、年間300人程度を採用予定としており、「若い人材の確保が狙い」という。
入社時期は学生は4月と10月で、就業経験者は時期を特定せず毎月可能。今回の採用形態変更に伴い、現在は「大学・短大・高専・専門学校卒(見込み)」にしていた採用資格も撤廃し、18歳以上であれば誰でも応募可能になった。現在の社員数は約5830人(2016年6月末時点)。
ヤフーでは、社員の新幹線通勤の実施など働き方改革を次々と発表している。ハフポスト日本版の取材に対してヤフーの広報担当者は以下のように話している。
--今回の採用形態変更の狙いは何でしょうか
若い人材を獲得したいというのが基本にあります。これまでも特定の職種・ポジションでの中途採用は実施してきましたが、第二新卒や既卒の方は、この枠で一緒に受ける形となっていました。30代などのベテランと比較するとなると、実際はかなり採用されにくい現状がありました。現在の実力だけではなく、ポテンシャルを見て、スキルを磨いて活躍していただけそうな若い人材を採用したいというのが狙いです。
--新卒一括採用の見直しは政府でも検討されています。社会的要請に呼応された?
社会的なインパクトがどこまであるかはわかりませんが...。通年採用システムは学生が学業に合わせて受けることができると思います。例えば理系の学生だと研究や論文の提出などを優先しなければならない中で、期間を区切って就職活動をしなくてはならないというのでは、学生にとっても良くないのではという議論がありました。
--週休3日制も導入されると報道がありましたが
週休3日制については、前向きに検討中ですが決定はしていません。
--研修や事務が煩雑になるなど、デメリットもあろうかと思いますが
通年とはいえ、4月と10月にある程度まとまった人数の入社を想定していますので、研修などの問題はないと考えています。
関連記事