*ご注意:こちらの内容は、エイプリル・フール記事としての発信になります
WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン、会長:德川恒孝)は、2016年4月1日、「龍」の保護プロジェクトを、新たにスタートさせることを発表した。
世界100カ国で活動する国際的な環境保全団体であるWWFでは、今や野生動物の一種としての「龍」は、トラやサイなどと同様、絶滅の危機にあり、その保護は急務であるとし警鐘を鳴らしている。
龍は、すでに多くの地域で姿を消してきた。ヨーロッパでは、財宝の番などをしながら、深い森や洞窟などに生息していた記録が残されているが、産業革命以降、ヨーロッパでは原生の森がほとんど消滅したため、今では絶滅したと考えられている。
また、アジアの龍は、まだ大陸の大河や湖、海や雲の中に生き残っている可能性があるが、近年は急激な経済発展に伴う自然破壊や汚染、さらには地球温暖化による深刻な影響が懸念される。
この龍の保護プロジェクトについて、WWFジャパン自然保護室長の東梅貞義は、次のように述べる。
「龍の保護には、深い森や海、河などの生態系を、広い視野で保全しなければなりません。
そしてこうした自然を、娯楽の対象や経済的な資源としてだけ見るのではなく、人類がまだ十分に知り得ない、神秘的な生命が息づく場所として尊重する気持を育てていく必要があります。
なぜなら、龍はもともと、私たちが心に抱く自然への畏敬の気持の中から、生まれてきたものだからです」
また、WWFジャパン事務局長の筒井隆司は、このプロジェクトの始動に向け、自ら絵筆を執って描いた龍の絵を披露し、次のようにメッセージを伝えた。
「龍はさまざまな動物の要素を併せ持っています。頭はラクダ、角はシカ、爪はタカ、手のひらはトラ、また長い首はヘビ、ウロコは魚のものです。
龍を知り、理解することは、さまざまな環境の中で生きる野生の生きものたちを、深く理解することにもつながります。
たくさんの方に、ぜひ私たちの取り組みを、応援していただきたいと思います」
1970年以来、地球の自然環境は、その豊かさを50%以上も失ってきた。
その中で絶滅の危機にさらされている野生生物は、現在2万3,250種にのぼる。
WWFではこうした未来を脅かす危機について警鐘を鳴らしつつ、地球環境の保全活動の一環としてこのプロジェクトの実施に取り組んでゆく。
自筆の絵を手にした、WWFジャパンの筒井隆司事務局長(絵は本当に描きました。嘘ではありません)
調査用カメラトラップが捉えた龍と思われる動物の一部
龍の足跡
▼WWFのサイト