アメリカの経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)が、紙媒体の「アジア版」「欧州版」の発行を中止することになった。アジア版は約40年の歴史に幕を下ろすことになる。9月28日、WSJの電子版などが報じた。
最終発行日は欧州版が29日付で、アジア版は10月以降になる。以降、東京などの一部の都市では、アジア版や欧州版の代わりに、アメリカ版の販売に差し替わる計画だという。
発行中止の理由は、デジタル版に経営資源を集中させるためだ。紙媒体は広告収入が大幅に縮小している一方、デジタル版は特にモバイルで読者を増やしているという。同紙は2009年、日本語によるデジタル配信をスタート。2016年11月には日本版だけの月間読者数が、約220万人になった。
ウォール・ストリート・ジャーナルは1889年7月8日に創刊され、1976年にアジア版、1983年に欧州版をスタートした。