「運行を停止しました。全てのフライトがキャンセルとなります」
アイスランドの格安航空「ワオエアー」が3月28日、突然の廃業宣言を出し、搭乗待ちだった客に空港に取り残される大混乱が起きている。
公式サイトに「ワオエアーの運行終了」という声明を掲載。搭乗予定者に向けて他の航空会社のフライトを利用するよう呼びかけ、航空券を購入した人の一部は払い戻しを受けられる可能性を説明している。
CNNによると、ワオエアーは運営上必要な資金を集められなかったという。スクリ・モゲンセンCEOがアイスランドの国営放送の取材に「私たちを支援してくれた人もいるので、今回の事態を非常に残念に思う」と話したと、CNNは伝えている。
ワオエアーは、ヨーロッパや北アメリカの都市などの間を就航している。突然の運行終了宣言で、空港で立ち往生する人が続出している。
モゲンセン氏の話では、運行停止により1000人以上に影響があるというが、詳しい数は分かっていない。複数のメディアが数千人が立ち往生していると伝え、BBCは約1万人が影響が広がっていると報じている。
Twitter上では、空港で混乱する様子を撮影した動画も投稿されている。「フライトが4時間遅れた上、キャンセルになった。搭乗ゲートは大混乱だ」などと被害を訴える人たちのツイートが相次いだ。