世界最高齢の犬だと考えられていた、オーストラリアン・ケルピーのマギーが、4月17日にオーストラリア南東部の街ウールズソープの自宅で、30歳の生涯を閉じた。
飼い主のブライアン・マクラーレン氏は、「先週までは、農場からオフィスまでついてきたり、猫に向かって吠えたりしていたんですが」と、地元メディア「ウィークリー・タイムズ」に述べている。
2015年、当時29歳だったマギーを、地元のニュース番組「セブン・ニュース・パース」が取り上げた。ニュースでは、しっかりとした足取りで歩くマギーの様子が紹介されている。
番組の中でマクラーレン氏は、「マギーは親友です。ずっと一緒に育ってきましたから」と話している。
また、マクラーレン氏によるとマギーは耳が聞こえなかったが、それ以外は健康に大きな問題はなかったという。しかし、亡くなる2日前に容体が急変した。
「ここ数週間、マギーを安楽死させなきゃいけない状況になるのではないか、と恐れていました。そうなっていたら、とても耐えきれなかったでしょう。だけど自然な形で生涯を終えてくれて、嬉しいです」と、マクラーレン氏はオーストラリアABCのニュースで語っている。
マギーは家族に忠実な犬だった。マクラーレン氏は、こんなエピソードをABCに話している。
「子供たちが学校に通っていた頃、夕方4時10分に到着するバスに乗って帰ってきました。だけどバスから子供たちが降りてこないと、マギーは4時15分までバス停で吠えていました」
残念ながら、マギーが30歳であることを証明する書類はない。マクラーレン氏によれば、現在34歳になるマクラーレン氏の息子が4歳の時、マギーは家族に加わった。だから30歳だとわかるそうだ。しかし証拠となる書類がないため、公式に世界最高齢の犬とは記録されない。
ギネス世界記録によると、公式の「世界最高齢の犬」は、1939年に29歳5カ月でなくなったオーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイーだ。
「ほとんどの犬の寿命は8〜15歳ほどです。公式に記録されている中で20年以上生きた犬と言うのは極めてまれであり、小さな犬種であることが多いです」とギネスには書かれている。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
▼関連画像集▼