19万5000ドル(約1930万円)をお持ちの方は、ドバイ国際空港内にあるワインショップ「Le Clos」へ行ってみよう。2009年物のシャトー・マルゴー3本が待っている。
このワイン、世界一高価だとうたわれてはいるものの、過去のオークションでは、それ以上に高額のワインが競り落とされている。カリフォルニアのカルトワインのひとつと称される「スクリーミング・イーグル」1992年物の6リットル入りボトルが、2000年のオークションにおいて50万ドルで落札されているのだ。つまり、このシャトー・マルゴーは、一般小売価格としては最高の値がついているかもしれないが、世界一高いわけではない。
もうひとつ、このワインは普通の瓶には入っていない。バルタザールと呼ばれる、12リットル入りのボトルに入っているのだ(通常のワインボトルは750ミリリットル入りなので、その16本分にあたる)。
ボルドーのワインのなかでも、世界的に有名なシャトー・マルゴーが、バルタザール入りのワインを生産したのは初めてのことだ。
このワインを購入すると、いくつかの特典もある。ボルドーまでのファーストクラス航空券と、ワインセラーおよびブドウ畑のプライベートツアー、そしてワイン職人主任であるポール・ポンタリエ氏とのディナーだ(同氏は上の動画でも登場しており、2009年は特別によい当たり年だったと説明している)。
[Carey Polis(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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