中国の貴州省で建設中の世界最大級の電波望遠鏡「Fast」に7月3日、最後のパネルが埋め込まれる作業が行われ、メイン部分の工事がほぼ完了した。9月の稼働に向け、テストや微調整に入る。ガーディアンなどが報じた。
なお、中国天文学会の武向平理事長はこれまで、この望遠鏡について「銀河系外の知的生命体を探索する一助となるだろう」と語るなど、Fastが宇宙空間から知的生命体によって送信されたメッセージなどを受信することができる可能性も示唆している。
(Photo by VCG/VCG via Getty Images)
「Fast」は直径500メートルもの半球型の巨大アンテナを持ち、サッカー場約30個分に相当する。現時点で世界最大の電子望遠鏡は、直径約300メートルあるプエルトリコのアレシボ電波天文台だが、この大幅に記録を塗り替えることになる。
環球時報は、建設までの様子をタイムラプス動画で紹介した。
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