世界保健機関(WHO)は5月12日、「アルコール摂取量の多い国々」を発表した。
報告書(英文PDF)によると、WHOに加盟する194カ国の1人当たりのアルコール摂取量で、上位10カ国はすべてヨーロッパの国々で占められている。
2008年から2010年までの、各国15歳以上人口が1人当たり摂取するアルコール量(純アルコール換算)上位10カ国は以下の通り。
WHOのサイトによると、15歳以上の1人当たりの年間アルコール摂取量の世界平均は6.2リットル。ただし、アルコールを摂取する人は15歳以上の世界人口のうち38.3%にすぎないことから、飲酒人口のひとり当たりの消費量は平均を大幅に上回るとみられる(単純に計算すると、世界平均は17リットル)。
日本の摂取量は7.2リットルだ(2003年から2005年には8リットルだった)。ほかの国々の平均摂取量を見てみると、オーストラリアは12.2リットル、イギリスは11.6リットル、カナダは10.2リットル、アメリカは9.2リットルだ。
アフリカ北部および中東では数字が大きく下がり、1人当たりの摂取量は2.5リットル未満だ。
飲酒は、依存症のみならず、肝硬変やがん、感染症などの健康障害や、暴力やけがを引き起こす可能性を高めるとされている。WHOの報告書によると、過度の飲酒によって死に至った数は2012年、330万人(全死者の5.9%)に達したという(12年の世界全体の肝硬変による死者の50%、口腔ん・咽頭がんによる死者の30%、交通事故死の15%は飲酒が原因とみられるという)。
[Sara C Nelson(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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