世界でもっとも幸せな人々が住む国々は、ヨーロッパ北部にあるらしい。国連のSustainable Development Solutions Network(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)は9月9日(米国時間)、156カ国を対象にしたランキングを公表した。
「2013 World Happiest Report」では、世界中の国々を幸福度に応じてランクづけしている(英語PDF:ランキングは22ページにある)。トップに輝いたのはデンマークで、ノルウェーとスイスがそれに続く。
北米からはカナダが6位にランクイン。メキシコ(16位)は、アメリカ(17位)を僅差で上回った。[アジアでは、シンガポールがトップで30位、タイが36位。その後、韓国41位、台湾42位、日本43位と並んでいる。中国は93位]
今回の調査結果は、国連事務総長特別顧問を務める、コロンビア大学地球研究所のジェフリー・サックス所長や、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのリチャード・レイヤード教授をはじめとする研究者グループがまとめたもの。過去3年間のギャラップ社世界世論調査をもとに、健康寿命、個人の自由な選択、社会的支援といった要素についてそれぞれ0から10までのスコアでランクづけを行い、それらを総合した。
今年の総合スコアを見ると、最低ランクになったのは、西アフリカにあるトーゴ共和国で、2.936。トップになったデンマークのスコアは7.693だ。
デンマークは2012年ランキング(日本語版記事)でも、総合で最高得点をマークしてトップを飾った。
ランキングは、9月17日から開催される第68回国連総会に先立って発表された。今年のレポートでは、昨年に比べて、一段と詳細な分析が行われた。政策決定時に、政治家が国民の幸福を考慮するよう導くことが目的だ。
[Sara Gates(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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