日本代表の大健闘もあり、連日盛り上がりを見せているワールドカップ・ロシア大会。世界中が熱狂の渦に包まれているが、会場前でテレビ中継していた女性レポーターが、男性にいきなりキスされそうになる出来事があった。
女性レポーターはとっさに身をかわし、「二度とそんなことするな」と男性を厳しく叱責した。女性の毅然とした対応に、賞賛の声が集まっている。
「セクハラ男」を一蹴したのは、ブラジルのテレビ局「Globo」でスポーツ・レポーターを担当するジュリア・ギマラエス氏。24日の日本対セネガル戦が始まる前、会場で現地の様子をレポートしていたところ、突然男性が割り込みギマラエス氏の頰にキスしようとした。
ギマラエス氏は間一髪で身をかわすと、男性に向かって「そんなことするな。二度とするな」と厳しく叱責。映像には、引き下がった男性がギマラエス氏に向かって「ごめん」と謝る声も収録されている。
ギマラエス氏は続けて、語気を強めて男性を叱りつけた。
「そんなことをするのは絶対に許さない。OK?すごく失礼だし、あなたの行動は間違ってる。二度と女性にそんなことはしないで。尊重しなさい」
ワールドカップ・ロシア大会で、女性レポーターがセクハラ被害を受けるケースは他にも起きている。
15日のロシア対サウジアラビア戦の試合前には、ドイツメディア「ドイチェ・ベレ」のフリエス・ゴンザレス・テラン記者が生中継中に男性から胸をつかまれ、頰にキスをされた。
ドイチェ・ベレは、このシーンの動画を公式Twitterで報告。「セクハラは許されない。セクハラは終わらせないといけない。サッカー界でも、他のどの場所でも」と訴えた。
テラン記者も自身のInstagramで、「こんな行為は許されません。私たちは皆平等に価値があって、プロなんです。サッカーの喜びをシェアしたいけれど、好意とハラスメントの境界はしっかり見極めないといけません」とつづっている。