大ヒット映画『ワンダーウーマン』の続編となる『ワンダーウーマン 1984』。
同作品に登場する悪役がドナルド・トランプ大統領から影響を受けている、と作品のセットを訪れたメディアが報じた。
『ワンダーウーマン 1984』の悪役は、ペドロ・パスカルが演じる貪欲なビジネスパーソン、マックスウェル・ロードだ。
アソシエートプロデューサーのアンナ・オブロプタ氏はロードを「アメリカンドリームを売る、必死で自分のことばかり考える詐欺師まがいの起業家」と描写する。
そんなロードとトランプ大統領の間には“類似点”がある、とエンターテイメントサイトColliderは伝える。
コスチュームデザイナーのリンディ・ヘミング氏は同メディアに、ロードの衣装は「ドナルド・トランプの任期や、彼がビジネスマンだったこと、そしてどこか少し安っぽくておかしな外見で、そしてとにかくよく喋ること」に影響を受けていると語った。
パティ・ジェンキンス監督もトランプ大統領はロードに影響を与えたと認めている。その一方で、大統領は影響を与えた多くの1人に過ぎず、『ワンダーウーマン 1984』は政治的なメッセージを込めた作品ではない、とio9のインタビューで語った。
「私はこの映画を政治的なものにしたいと思っていません。これは、政治的な映画ではありません。実際私は、マドフ(巨額詐欺事件で有罪を受けたバーナード・マドフ)からも大きな影響を受けました」とジェンキンス監督は説明する。
監督は若かりしころのマドフのストーリーに惹かれ、なぜ犯罪に手を染めるような人物になったのかに興味を持ったという。
「彼のストーリーを追うと、最初は理解できるものなのです。成功を収め、そして色々やってまた成功を重ねるうちに、起きていることに気づかないまま、悪魔になってしまったような感じでした」
ロードに影響を与えたのは、トランプ大統領を含めた「80年代にビジネスで成功を納めたものの、その後私たちの世界で疑問を投げかける大物」だとジェンキンス監督は説明する。
テレビシリーズの『ワンダーウーマン』で主役を演じたリンダ・カーターは、実際の世界でもトランプを批判しているが、『ワンダーウーマン 1984』でガル・ガドットがトランプ大統領からも影響を受けた悪役とどう対峙するのか楽しみだ。
『ワンダーウーマン 1984』は、日本で10月9日公開予定だ。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。