ドナルド・トランプ氏の大統領就任1周年を迎えた1月20日、アメリカ各地でトランプ政権への反対を表明する大規模なデモ「Woman's March(女性たちの行進)」が開かれた。ワシントンD.C、ニューヨーク、ロサンゼルスをはじめとするアメリカ全土で250以上のデモに、100万人以上が参加したと見られる。
ちょうど1年前、トランプ大統領の就任翌日に約500万人が集結した同デモと同様に、参加者は、女性の権利を訴え、女性蔑視のトランプ大統領に抗議した。参加者は女性のみならず、多くの男性も抗議を表明するために集まった。
2017年、ハリウッドの大物プロデューサーから受けたセクハラを有名女優らが告発したことに端を発する「#MeToo」ムーブメントなどに後押しされ、今年も大きな盛り上がりを見せた。
ニューヨークでデモに参加した30歳の女性は、ハフポストUS版の取材に対し「今年のデモは去年のものとも違うように感じます。#MeTooのムーブメントでセクハラや性的暴行の被害者にも光が当たっている。だから去年よりもっと強い怒りがある」と話した。
ロサンゼルスでデモに参加した女優のナタリー・ポートマンさんは、集まった人々にスピーチを行い「昨年は革命のはじまりだった。今年は、ここにいるあなたたちのおかげで大きなうねりになっている」と述べた。
昨年のデモで、トランプ氏の女性蔑視発言に対抗するためのピンク色の「プッシーハット」を被った女性たちで埋め尽くされたワシントンD.C.。今年も多くの女性がピンクの帽子でトランプ大統領への反抗の意志を表明。民主党全国委員会の議長トム・ペレッツは「もしもアメリカ議会に、もしもホワイトハウスに、もしもアメリカ中の知事に、地方議会に、今、私の目に映っている女性たちのような人たちがいたら、私たちアメリカはもっともっといい国なのに」と参加者を鼓舞した。
2016年の大統領選でトランプ氏にとの一騎打ちに破れたヒラリー・クリントン氏は、以下のようなツイートで、今年11月に予定されている中間選挙で意思表示することを呼びかけた。
2017年のWoman's Marchは希望と勇敢な反抗がのろしをあげた。2018年は、あらゆる場所での女性たちのパワーとレジリエンス(弾力性)が証明された。今年の選挙の投票所でも、同じ力を見せつけましょう。
一方トランプ氏は...。
大規模なデモが盛り上がりを見せた日、トランプ大統領はまるで楽しでいるかのようなツイートで反対派を刺激した。
私たちの素晴らしい国全土で、今日は美しい天気だ。女性たちが行進するには完璧なデモ日和だ。
この12ヵ月における歴史的な実績、前例のないレベルでの経済成長、富の生産を祝福するために外に出てデモに参加しよう。
18年間で女性の失業率も最も低かった。