フードデリバリーでの注文が、監禁状態に置かれていた24歳の女性の命を救った。
アメリカ・ニューヨーク州ヨンカーズにある、24時間営業レストラン「チッパー・トラック・カフェ」は6月19日午前5時頃、デリバリーサービス「グラブハブ」で注文を受け取った。
注文内容は、アイリッシュブレックファストサンドイッチとチーズバーガー。
しかし従業員は、追加説明の欄に、普段とは違う内容が書かれているのに気づいた。
そこにあったのは「警察に電話して」のメッセージ。「こっそり来てほしい」とも綴られていた。
NBCによると、従業員はオーナー夫妻の夫に電話をして指示を仰いだ。夫は「フェイクであろうがそうでなかろうが、警察に電話を。とにかく行ってもらおう」と述べ、注文をキャンセルして警察へ連絡するよう伝えた。
妻のアリス・ベルメホさんは「慌てて書いたような奇妙なメッセージでした」「文章には誤りがあり、私たちは誰かが窮地に陥っているのだろうと思いました」とニュース番組「インサイド・エディション」に述べている。
その後6時20分頃に、警察が注文先の住所に到着。32歳のケモイ・ロイヤル容疑者を、レイプや不法監禁、暴行、武器の不法所持など複数の罪で逮捕した。
ロイヤル容疑者はその後、6月15日に起きた別の女性に対するレイプや暴行の罪でも逮捕された。
ベルメホさんは「従業員たちが、きちんと注文を見てくれてよかった」とインサイド・エディションに語っている。
さらにその後、助けを求めてきた女性の友人がカフェに電話をして、無事を知らせてくれたという。ベルメホさんは「とても嬉しかった」と語っている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。