京都の紅葉の見頃がクリスマスにまでずれこむかもしれない。そんな驚くべき天気予報が公開された。ただし、これは36年後の日本の予報だ。温室効果ガス排出量が現在のペースで増加し続けた場合、今世紀末には世界の平均気温が4℃上昇するという予想を元にシミュレーションされた。
国連の世界気象機関(WMO)は9月22日までに、気温上昇は日常生活にどのような影響を与えるのかを知ってもらおうと、2050年9月の世界各地の気象予報番組をYouTube上で順次公開している。日本ではお彼岸を迎えても厳しい暑さが収まらないという。
動画は、23日にアメリカで行われる国連気候変動サミットに向けたキャンペーンの一環で制作された。世界14の国と地域の放送局が制作に参加し、現地のキャスターが各地の「未来からの天気予報」を伝えている。
日本版はNHKが制作を担当。気象予報士である井田寛子さんが2050年9月23日の天気を予報した。井田さんは「東京は8月に40.8℃を記録しましたが、これまでの真夏日は連続して50日以上、熱帯夜は60日以上に達しています。熱中症で亡くなった方は6500人を超えて過去最悪です」と述べ、日本列島にはスーパー台風が接近し「大雨と共に暴風に最大級の警戒をしてください。高潮は5mから10mにも及ぶ危険性があります」と話している。
動画はIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の最新の報告書に基づき作成されたという。WMOは「これらは仮定にすぎないが、最新の気象科学に基づき、暖かい地球上の生活がどのようなものか、説得力を持って描いている」としている。
WMOが公開した世界各国の2050年の気象予報の動画を次に紹介する。
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